富太郎の日常112 『 ひとの「ふり」見て 』

 最近、ゴルフ練習場に行って感じるのは『飛ばなくなったなぁ!』。 どうも、寒いからではなさそう。

また、「2時間打ち放題」をやる元気もなく、20~30球打っては、椅子に腰かけて一休み。 そのとき、

見ないふりをして、しっかりと他の人の練習を観察しているのですが、まぁ、色々な人がいます。

 フィニッシュ決め決めのサラリーマン。打った後しばらくポーズ。でも、インパクトできちんと当たって

いないから、ちゃんと飛んでいかない。 残念。  片や、「マンぶり(全力スゥィング)」のお兄ちゃん。

まあ、飛ぶ、飛ぶ。方向はショットガンですが・・・。スコアはまとまらないだろうけれど、本人はとても

満足そう。羨ましい。「奥さん。アプローチは、クラブを短く持つんですよ・・・。」って教えたいけど

『あんたに言われたくない!!』って怒られるのが関の山。当然黙っています。 じいさん連中は飛ばないものの「あのスウィングで、なんで真っ直ぐ行くんだ?」しかもピタリ正確。ずっと、アプローチ練習中。

 かく言う富太郎は、恥ずかしながら全く思うようにいかず。毎回、肩を落としてトボトボ帰ってきます。

いわゆる一つの 「ひとの『振り』みて(も)、我が『振り』直らず」。 もっと、残念!

 同級生の やすはら とコースを回ったときにもらったアドバイス。 朝から力入りまくりの富太郎に、

曰く、「朝一は短く持って、7割の力で」「年取って体力落ちてるんだから、昔合っていたクラブだって

合わなくなっているかもね」 ですと。 いちいち「ごもっとも」なんだけれど、なかなかねぇ。

 『色男、金と力はなかりけり』 って、誰がだ!?

 資格予備校のメルマガに、産休・育休中に、司法書士試験に一発合格したヤン・ママの記事が。

赤ちゃんが起きている間は、講義の音声をずっと聞き流し、寝たとたんに机に向かって勉強に集中したの

だとか。 何だろう。「心意気」とか「覚悟」の違いを感じます。 富太郎、毎日のように反省はするの

だけど・・・。 「ひとの『勉強ぶり』をみても、我が『勉強ぶり』は直せず」 受からねえぞと心の声。

先日、『沸騰ワード10』という番組を見ていたら、「日本一のハンコ屋」と言われる おじさん が名言。

『すべての職業に言えると思うが、テクニックがうまいとか下手とかほとんど関係ない。 技術というより

センス。 進もうと思う道にセンスがあるか。』 あれも、これも足らねぇなぁ・・・。

 統計的には当然なのかもしれませんが、最近何かと「老人」が問題になることが・・・。

かく言う富太郎も高齢者の仲間入りをしたので、まさに「ひとのふり見て、我がふり直せ」なのですが、

歳を取ると「性格が悪くなる」とか、「怒りっぽくなる」と言われがち。 『怒りのコントロール』が

難しくなるからだと脳科学者の先生。 理由は、①脳(前頭葉)の機能の低下 ②ストレスや不安のはけ口

③気力と体力の低下 なのだとか。 富太郎、心当たりありあり。 前頭葉が怒りを抑えて、平常心を

取り戻すために最低限必要な『6秒待つ!』が大事なんだそうです。 待っている間に忘却も?

 歳を取ると「1年が早い」と感じることを『ジャネーの法則』と言うらしいです。 歳を取るにつれて、

自分の人生における「1年」の比率が少なくなっていくから、体感として短く感じるんだとか。 ただ、

ある調査によると、1996年~2016年の10年間で、人の接する情報量は530倍になっているそうで、

『急速に発展する世の中の流れに追いつくことができない!』っていうストレスは、年寄りだけではなく、

むしろ若者から、中年の方が強いかもしれませんねぇ。1年が早いのは、年寄りだけではないかも・・・。

 ストレスには『散歩』が良いそうですよ。


 全日本大学駅伝、6区区間新で、シード権確保に

 貢献大だった中大・吉居大選手(兄ちゃんの方)の

 ハッシュタグが「仁義」「義理」「人情」「痩せ我慢」

 「勝つ勝つ勝つ」なのを見て、親近感増し増しの

 富太郎   箱根もよろしく!!

 (「健さん」? 「長嶋さん」? おやじ大喜び! )

 S選手も、へこたれず、頑張れぇ!!


 フォト/今秋、黄綬褒章を受章された、作家の

 大沢在昌さん(人生の1年先輩)の初エッセイ本

 『陽のあたるオヤジ 鮫の独り言』 集英社刊

 1994年11月30日第1刷発行

 初出誌 週刊プレイボーイ 
 1993年1月26日号~94年7月5日号

 まさにバブル全盛後で、大沢さん35~36歳の頃。

 富太郎は「新宿鮫」シリーズを読んだことはなく、

 この本自体も読んだ記憶がないので、何故、

 奥に処分を迫られている古本のダンボールに

 入っていたのかは不明。「積ん読」か「前頭葉の

 衰え」か。勉強の合間に、少しずつ楽しんでます。

 今なら、ちょっとNGな表現も散見されますが、

 時代ですかねぇ・・・。






2022年11月11日