富太郎の日常87 『私の東京百景9 国立競技場』
先週末、チケットが当たって、国立競技場で「日本陸上選手権10000m」を観戦してきました。
初の国立競技場。昨年の東京パラリンピック陸上女子の元ハンドボーラー 辻沙絵選手 を応援しようと
チケットを入手(当選)していたのですが、無観客となり、あえなく返金を受ける羽目に。
でも『捨てる神(紙)あれば拾う神(紙)あり』。くじ運のメチャクチャ悪い富太郎に、チケットが2枚
「ご当選おめでとうございます。」と郵送されてきました。 読売新聞さん、ありがとう。
そこで、陸上にはまったく興味のない奥に付き合ってもらい、いそいそと国立競技場へ。
〇 壁画 「栄光(ギリシャ女神像)」 と 「勝利(野見宿禰像)」 1964年制作
奥はスポーツにはほとんど興味を示しませんが、テレビの『美の巨人』が好きで、国立競技場の話を
したら、この壁画のスクラップ記事を見せてくれました。
1964年の東京オリンピックの時に、前の国立競技場のために作られた作品で、建て替えの時に移設された
そうです。「なんか見たことあるぞ」と思ったら、元旦のサッカー天皇杯で、優勝チームが貴賓席の前で
表彰される時に、後ろに映っていたあの壁画たちでした。
この壁画を見るべく少し早めに国立競技場に着いたのですが、場所をきちんと把握せずに探し始めたので
結局、競技場をぐるっと一周。建物に埋め込まれていると思ったら、旧聖火台が置かれたそばに、独立した
展示物として設置されていました。さすがスポーツの女神さまと神さま。 富太郎の万歩計は1万3千歩。
庶民の健康にも、気を使っていただいているようです。
〇 隅研吾さん
今の国立競技場を設計したのが、隈研吾さん。『杜のスタジアム』というコンセプトで、全国の木材が
使用されているとのことでしたが、残念ながら富太郎はあまり「WOODY」感は感じられませんでした。
隅さんといえば、1年ほど前にテレ東の「出川の充電旅」で高知の梼原町を通ったときに、コンセプトが
『森』という「雲の上の図書館」とか、梼原町の杉を使った木造建築の「雲の上のホテルとか、町中に
隅さんが設計した建物があって、それはもう、温かみが十二分に感じられました。ああいう自然な空気感
の中での仕事のほうが、隅さんは好きなんじゃないかなぁなんて、勝手に思ったりしました。
ちなみにホテルの中には、『隅研吾の小さなミューゼアム』があると言っていたような気が・・・。
〇 吉居峻恭選手 中山顕選手 五島梨乃選手
今回の観戦で楽しみにしていたのが、男子では中大1年の吉居峻恭選手(今年の箱根1区をぶっちぎった
吉居大和選手の弟さん)と中大OBの中山顕選手(HONDA)。中大箱根駅伝マフラータオルまで持参
したのに、共に欠場(DNS)。 吉居君は4日に延岡で走っていたので、「あれぇ?」とは思っていたの
ですが、残念です。 中山選手はTwitterで「欠場します。すみません。」とアップしていました・・・。
そんなわけで、女子の中大OB五島莉乃選手(資生堂)を全力応援。奥の「恥ずかしいから、やめて。」と
いう制止にもかかわらず、ときどき赤いマフラータオルも掲げてみたりして。 気持ちよ、気持ち!
応援の甲斐あって、五島選手は3位に入り、世界陸上オレゴン大会の代表に内定しました。パチパチパチ!
『応援は、声援ではなく、拍手でお願いします。』と再三案内されていました。選手が通過するときには
みんなが大拍手。一度だけ「檄」を飛ばす野太い声が響きましたが、それだけ。 日本人は真面目だなぁ。
富太郎は、好ましく思います。 そして、オレゴンの世陸が楽しみ。 また、織田裕二かぁ?
蛇 足
40年くらい前に、かの 永六輔さん がエッセイで、「国立競技場には、女性アスリート用の立小便器が
ある。」ということを書いていて、奥さまに試してもらったとか。 それ以来聞いたことがないので、
真偽のほどはわからず。 果たして本当のことなのか? 新国立競技場にも、あるのか?
人間ドックに行って、疲れた 富太郎
病院へ行って寝込む。本末転倒。結果は?
フォト/国立競技場 富太郎撮影
照明が明るく、芝生の緑が鮮やか。
6万人収容に対し、入場者数6000人
だったので、ゆったりと観戦できました。