富太郎の日常85 『GW』

 今日から、ゴールデンウイーク。富太郎は素浪(老)人なので、毎日が祭日のようなもので、

特に変わりはないのですが、テレビ等、世間が少しウキウキしているのに影響を受けて、若干浮かれ気味。

 元来、人混みが苦手なので、コロナ前から、この時季あまり外出はしないのですが、そんな富太郎の

GWの記憶を今回は(無理やり)書いてみようと思います。

 〇 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 ウエーバー著

 学生時代、GWと言えども特に予定もなく、時間がたっぷりあるときに普段は読めない(読まない)本を

読んでみようと挑戦したのが、この本。 挑戦には、理由がありました。

 理由 1  教養科目の「経済」をまったく理解できず、出席点だけでなんとか単位はもらった。

       ちょっと、自分で情けなかった。(当時「近代経済学(近経)」と「マルクス経済学
       (マル経)」と分かれていた。公庫に入り別の意味の「マル経」にはさんざん関わった。)

 理由 2  よせばいいのに、「西洋政治思想史」のゼミに入ってしまった。

       優しい教授で、単位がもらえ易そうだったから。入ってみるとウエーバーを「ヴエーバー」

       と呼ぶ、その手の勉強サークルに入っている輩が半分いた。(残りは富太郎と同じ理由。)

       さらに、ゼミ幹も押し付けられた。

 で、読んでみても内容は全く理解できず。当然、知識としても定着せず。プロテスタントの『勤勉(職業

を天職とみなして励む)』『質素・禁欲(無駄遣しない)』という教義が、勃興期の「資本主義の発展」と

適合した的な事が描かれていたらしいのですが、せっかくの休日に机に向かって理解できない分厚い本を、

修行僧のように黙々と黙読する忍耐の日々。GW中に読み終えたという達成感だけは、味わいました。  

虚しかったけれど・・・。

 「経済学」の呪いはさらに続き、「資格試験受験」の趣味で最初に挑戦した『中小企業診断士』の受験

科目に「経済学」があり、大苦戦。入門書等を何冊も読みましたが、やっばり理解には至らず。

『5択』で良かったぁ! 試験の神様、ありがとう。

 〇 東都大学野球

 先週末大学通りを歩いていると、おそろいのパーカーで革靴をはいた、が体のいい集団が一橋の西門前に

集合中。よく見ると「学習院大学野球部」とのローマ字表記が。黒スーツの女子マネも、何人かいたぞ。

「おっ!」と思い、帰って調べると、一橋のグランドで、東都3部の試合がこの日にありました。一橋も、

学習院も、東都3部。2部以下は週末にやるんだぁ。東京6大学が週末に神宮を使うので、東都の1部は、

火曜から木曜の平日。従って社会人時代応援に行けるのは、祝祭日のみでした。

 そんな富太郎がほぼ唯一見に行った試合が、現在大リーグで活躍している澤村が学生の球速日本記録を

更新した試合。間違いなく祭日だったのですが、GWだったのか、秋の祭日だったのかは、記憶のかなた。

 ただ、平日開催なのを不満に思っていたのは間違いなく、何かの行事で女の子が「TOKYO GIG 6」

というトレーナーを着ているのを見て、なんか、「カチン!」ときた記憶はあります。

 じゃあ、素浪人になった今は応援に行っているかと言うと、そんなことはないのですが。ごめんなさい。

 〇 春季大会兼関東大会予選

 体育会系1号2号が中高生の時代、この時季は春季大会の真っただ中。いつも夫婦で応援に行っていたの

ですが、試合が被ると手分けして試合会場へ。

 大体、4月の前半からスタートして、GWが始まるころからシード校が登場。 応援にも力が入ります。

ベスト4くらいに入ると、6月の関東大会へ。 山梨、栃木、茨城などまで応援に行きました。
中大体育館が会場になり、何十年ぶりかで母校を訪問したことも。 学生の頃は『まむしに注意』の看板は
あったけれど、「多摩モノレール」は影も形もありませんでした。

 奥は学生時代はスポーツには縁がなかったようですが、ドラックストアで安売りのチョコレートなどを

大量に買い込み、欠かさず差し入れ。気合十分でした。 バリバリの全国を目指す学校から、好きで続けて

います系のチームまで、応援席も含めみんな一生懸命。 そろいのTシャツで整然と父兄が応援席に陣取る

学校も。GWが終わると、インターハイ予選も始まるんだよなぁ。パソコンで大会結果を毎週末チェック。

 頑張れ!「チームワークだけで勝ち上がってきたような、小味なチーム!」


 今年のGWも、特に予定のない  富太郎

 勉強! 勉強!!  試験まであと66日


 フォト/『サムエルソン経済学 上』岩波書店

 「経済学」の呪縛から解放されるべく、

  かなり前に買ったのですが、
  読んだのかどうかすら記憶の彼方。

  上巻しかないところを見ると、
  多分読んでいないのかも・・・。

  呪縛は解けそうにありません。。













2022年04月29日