富太郎の日常82 『春・CM』
年度が変わり、小学生から、社会人まで新人さんが何かと目立つ今日この頃です。
この季節になると思い出すのが、『小学一年生』のテレビCM。中でも1980年代に見た男の子ふたり。
右の野球帽の子が「小学校に行っても もう喧嘩せえけんのお!」といって左の子の坊主頭を、思いっきり
バシィっと叩くと、人のよさそうな左の子がイテッと口をついた後、一言。『厳しいのぉ!』
この『厳しいのぉ!』は、富太郎の口癖のようになっています。 使い続けて40年?
今の女子高生には信じられないかもしれませんが、富太郎が高校生の頃は、卒業近くになると、化粧品
メーカーから販売部員のお姉さんが来て、女子に「お化粧教室」が行われていました。 そして、春は、
新しいお得意さんが増える季節なのか、盛んに化粧品のテレビコマーシャルが、旬の歌手の歌とともに
流れていました。 今回は、富太郎の記憶に残る春の化粧品CMソングを年代順に。
〇 1977年(昭和52年) 『マイ・ピュア・レディ』 尾崎亜美 (資生堂)
♪「・・・あっ 気持ちが 動いてる たった今 恋をしそう・・・」
尾崎亜美さんは、富太郎と同じ1957年生まれ。まだ富太郎が大学生でボォ-っ生きていた頃に、すでに
世に出て、天下の資生堂のCMソングを作っていました。 松田聖子の「天使のウインク」や、杏里の
「オリビアを聴きながらも」も尾崎さんが楽曲提供。 才能、恐るべし。
〇 1978年(昭和53年) 『春の予感』 南沙織 (資生堂)
♪「・・・春に誘われた訳じゃない だけど気づいて I’ve been mellow・・・」
この曲も、尾崎亜美さんの作詞作曲です。 南沙織さんは、富太郎が中2の時に「17歳」でデビュー。
「17歳」と言うと森高千里さんを思い浮かべるかもしれませんが、オリジナルは南沙織、愛称シンシア。
篠山紀信さんの奥さまです。
〇 1979年(昭和54年) 『君は薔薇より美しい』 布施明 (カネボウ)
♪「・・・薔薇より美しい ああ 君は変わった・・・」
「シクラメンのかほり」で再ブレイクした布施さんが、ヒット曲を連発していた頃。そしてこのCMに出演
していたハリウッド女優のオリビィア ハッセーと結婚したことでも話題になりました。 富太郎ビックリ!
〇 1980年(昭和55年) 富太郎が社会人になった年は2曲
・ 『唇よ、熱く君を語れ』 渡辺真知子 (カネボウ)
♪「・・・唇よ 熱く君を語れ 誰よりも輝け 美しく・・・」 パワー全開でした。
・ 『不思議なピーチパイ』 竹内まりや (資生堂)
♪「・・・いい事ありそな気分は ピーチパイ 春のざわめきが 手のひらに舞う・・・」
去年コロナで、コンサートに行けなかったことを、まだ悔しがっている富太郎。 残念!
〇 1981年(昭和56年) 『春咲小紅』 矢野顕子 (カネボウ)
♪「・・・ほら 春咲小紅 ミニミニ 見に来てね 陽だまりかげろう ユラユラ春の夢・・・」
矢野さんで忘れられないのが、当時巨人で5番を打っていた柳田を歌った「行け柳田」
♪「・・・行け柳田 行け柳田 行け柳田 行け長嶋 行けよみうり ジャイアンツ・・・」
当時ラジオで柳田自身が、「そんな歌、知らない。」と言っていました。
〇 1982年(昭和57年)『い・け・な・いルージュマジック』 忌野清志郎+坂本龍一(資生堂)
♪「・・・Baby oh Baby い・け・な・い ルージュマジック・・・」
映像も、まんまのこの二人。なぜこの二人の絵ずらで女性化粧品が売れるのか・・・???
〇 1983年(昭和58年) 『う、ふ、ふ、ふ』 EPO (資生堂)
♪「・・・ちやほやされて うふふふ きれいになると うふふふ うふふふ 悪魔したくなる・・・」
純情少年は、イチコロです。 今年の春は、マックのCMでも流れていました。
このEPOさんは、体育教師を目指して国立にある東京女子体育大学に入学したのですが、竹内まりやさん
の「SEPTEMBER」のコーラスに参加して、この道に方向転換したんだとか。
〇 1984年(昭和59年) 『Rok’n Rouge』 松田聖子 (カネボウ)
♪「・・・Pure Pure Lips 待ってて Please 花びら色の春に
I Will Fall In Love・・・」 富太郎は「赤いスイートピー」が好き。
〇 1986年(昭和61年) 『色・ホワイト・ブレンド』 中山美穂 (資生堂)
♪「・・・White Spring 春の陽ざしに White Lips 輝きだせば
White Blend 恋が芽ばえそう・・・」 竹内まりやさんの作詞作曲です。
♪「・・・明日が待ってるから 後ろは振り向かないわ!」 女性は、強い・・・。
〇 1987年(昭和62年) 『水のルージュ』 小泉今日子 (カネボウ)
♪「・・・水の流れるように自然に生きたい Kiss Me Please 水のルージュ・・・」
夜明けのMEW→木枯らしに抱かれて→水のルージュ 哀愁のバラード路線に切り替わったころ・・・。
〇 1988年(昭和63年) 『吐息でネット』 南野陽子 (カネボウ)
♪「・・・吐息でネット 包んでしまいたいハート 何気ないKissが とてもいとしくて・・・」
南野さんといえば「はいからさんが通る」の着物に袴姿。それ以来、卒業式での袴姿が増えたのだとか。
この年が、昭和最後の春となりました。
その頃、出勤してきた新人さんにみっちゃんが一言。『ルージュ替えたね!』
「くぅ~、青学は違うぜ!!!」
資生堂RC長距離の、五島莉乃選手(中大OG)
を注目・期待している 富太郎
世界に挑め!
フォト/富太郎カセットコレクションから、
(左)「学園天国」フィンガーファイブの
カバー曲。遠い昔の、富太郎の持ち歌。
(右)「見逃してくれよ!」 クノール
カップスープのCMに使われていました。
やっぱりキョンキョンは、ポップで
元気のいい曲が似合っていたと、
個人的には思います。
追 伸
毎日、「見逃すことができない!」出来事が起こっています。
『ブレーキ利かない私を許して』と言っても、「会議室でお弁当を食べる」のとはわけが違う。
学生時代に読んだ(読まされた)、エイリッヒ・フロム著『自由からの逃走』が思い起こされます。