富太郎の日常62 『東野圭吾、私の・・・』

 前回買った文庫「マスカレード・ナイト」つながりで、今回はその作者『東野圭吾』についてです。

東野圭吾を最初に意識したのは、後輩のエンドウ君とホリグチさんとが好きな作家が『東野圭吾』で盛り

上がっていた時で、その時点では恥ずかしながら富太郎は『東野圭吾』についての知識はほぼゼロでした。

「これは、読んでみんぺぇ」ということで、最初に手に取ったのが、「放課後」。

「放課後」は、東野の出世作(1985年の週刊文春ミステリーベスト10の第1位)なので、とりあえず

ということで読んだのですが、動機もトリックも今一つ?(何さまだっ!と言われそう。)

馴染めずにいたのですが、富太郎が好んで読むようになったのは、テレビで「ガリレオ」シリーズが

放映されるようになってから。富太郎は、根っからのテレビっ子だったので、映像で見ないとイメージを

膨らますことができないという弱点があります。まさに、福山雅治さまさまです。『実に、面白い。』

で今、次に読もうと思って買ってあるのが「沈黙のパレード(文春文庫)」。当然、勉強の合間に・・・。

 ○ 「秘密」 広末涼子主演で映画化とのことで読みました。映画も観たような、観ていないような。

ただ、広末の映画ということだと  健さん の「鉄道員(ぽっぽや)」のイメージに引っ張られますし、

主題歌も「天使のため息」より、同じ 竹内まりや の「カムフラージュ」のほうが合っているような気がして

実際に富太郎はこちらが主題歌だと勘違い(?)していました。「カムフラージュ」は、 中山美穂 主演の

テレビドラマ「眠れる森」の主題歌なのだそうです。お相手は、またまた キムタク 。

 ○ 「夜明けの街で」 こちらも映画化されたということで読みました。

浮気の話で、最後にクローゼットにたくさんの潰された「エッグキャンドル(?)」が見つかる場面で、

(富太郎が悪いことをしているわけではないのに)ゾッとしました。怖くて映画は観ていません。

 ○ 『加賀恭一郎シリーズ(講談社文庫)』

剣道日本一の刑事(テレビ・映画での主演は、阿部寛)が主人公の連作。第一作の時には、加賀恭一郎は

まだ大学生でした。その後10巻目の「祈りの幕が下りる時」で、世間では”完結した”と言われていますが

(スピンオフ作品はあり)、富太郎的にはもうちょっと続いてもいいのではないか、とちょっと不満です。

父親との関係、離別した母親との関係、従兄弟との関係、父親が入院していた病院の看護師さんとの関係。

話が進むにつれて、主人公が人間として成長していく姿も感じられます。もちろん、主人公の推理力、

洞察力が只者ではないのは、言うまでもありません。特に、後半で”日本橋警察署”に異動してからは、

その人間性がさらに増したように思われます。富太郎はお隣の”茅場町”で仕事をしていたことがあるので、

日本橋や、人形町が舞台の後半の作品は、現場が目に浮かぶような気がして、特に思い入れが深いです。

 というわけで、東野圭吾作品のなかでは「加賀恭一郎シリーズ」が、富太郎一押しです。


 日本シリーズから目が離せない  富太郎

 (誰だぁ?「オリックス対ヤクルトじゃぁ、

  オープン戦だ」なんて言った奴あぁ・・・)


 フォト/加賀恭一郎シリーズ 第8の事件

     『新参者』(講談社文庫)

     キーワードは「人情」

     文庫の帯には、「この街には謎がある。

     それを解かない限り事件は解決しない」

     とあります。

      主人公が日本橋警察署に着任しての

     最初の事件。富太郎的にはNO.1。

     ただ、登場人物の人間関係が、横糸で

     絡んでくるので、シリーズの

     順番に読むことをお勧めします。








2021年11月26日