富太郎の日常57 『感想戦(合否を分けた3問)』
将棋の世界では、弱冠19歳の 藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖)が四冠目の「竜王戦」に挑戦中です。
若い勢いは、どこまで行ってしまうのでしょうか。
そんな将棋や囲碁の世界には、対局が終わった後に一局を振り返る「感想戦」が行われるんだそうです。
子どもの大会でも負けた子が、さっそく相手に自分の指し手のことを尋ね始め「ぼくのこの手が悪かった
かな」「こう指したらどうだった?」なんてことをやっているんだそうです。
相手の意見を取り入れ、自分のものにしようとするその言葉は、『失敗の反省から学びもう一度チャレンジ
しよう』という意欲にあふれていたとのこと。その心意気や良し。
今年の司法書士試験は既報の通り、合格点に4点足りず不合格だった富太郎も、敗因分析も含め、
その4点を埋めるためにはどうすべきだったかの「1人感想戦」を、行ってみました。
短答択一式は、午前午後合わせて70問で、1問3点。(記述式を考慮しなければ)単純にあと2問
できていれば、合格できていたわけです。そして、富太郎には、あれを間違えなければと、思い当たる節の
ある3問が、はっきりとしています。
① 午前 「憲法」 第3問 出題分野「統治」 内容「内閣」
L予備校受験生の正答率 88.6% レベルAA (「絶対に間違えてはアカン問題」)
同校の「憲法」の問題の今年の特徴コメント『全体的に大幅易化』
問題 内閣総理大臣の指名で、衆議院と参議院で異なった場合には、『衆議院で3分の2以上の
再議決』で、衆議院の議決が国会の議決となる。
答え ×
(「衆議院の優越」両議院協議会を開き、不一致なら衆議院の議決が、国会の議決。再議決不要)
という肢を、自信満々で○にしてしまい、不正解。まさに基本中の基本の問題。
何故間違えたのか、自分でもわからないほど。
おそらく予備校の講師は、「気を失っていても、間違えてはいけない問題!!」と言うに違いない。
甲子園には魔物が住むと言うけれど、試験会場にも魔物か?「勿体ないお化け」が出るぞぉ!
② 午前 「民法」 第9問 出題分野「物権」 内容「占有訴権」
L予備校受験生の正答率 89.2% レベルAA
同校の「民法・物権」の問題の今年の特徴コメント『全体的に昨年より易化』
問題 Aが占有する動産甲をBが盗んだが、Aが適法に動産甲の占有を取り戻した場合には、
AはBに対し、占有回収の訴えにより、占有侵害により生じた損害の賠償を請求することが
できない。
答え × (民法200条「占有回収の訴え」)
見直しで、×から○に変えて「不正解」に。
「その物の返還及び損害の賠償を」請求できる。の「及び」を『又は』と咄嗟に思い違えた?
今、平常心で考えれば、間違えようがないとも思えるが・・・。残念!
③ 午前 「民法」第15問 出題分野「物権」 内容「譲渡担保権」
L予備校受験生の正答率 73.7% レベルA
同校のコメント『譲渡担保権の出題は例年通り』
問題 誤ったものの組み合わせはどれか?
答え イエ
見直しで、イエからイウに変更し「不正解」に。イは自信をもって×。ウは、○も自信今一つ。
エは、×も自信今一つで当初イエにしていたが、なぜイウに変更したかは、今となっては不明。
②と③は、解答時間に余裕があり見直して不正解になったもの。見直さなければ正解だったが、
見直して「不正解」から「正解」になった問題も2問あったので、『行って来い』で見直しても、
見直さなくても、正解数は同じだったわけです。でも「合格点」をクリアできるチャンスはあったよなぁ。
ちなみに、実際に受験した受験者数11,925人。択一で足切りを受けず記述式問題の採点を受けた受験生
2,082人。筆記試験合格者数652人(合格率5.47%)。富太郎は、全体で790番。記述式の
みの順位は384番でした。あー悔しい。棚ぼたの棚の下まではたどり着いていたのにぃ・・・。
結論。やっぱり4点分勉強(努力)不足。反省!
以上で、「1人感想戦」を終わります。
「飽きた!」というのが正直な気持ちながら、
元来がケチなので「やっぱりもう1年やろうか」
と迷っている 富太郎
(HERO2の麻木事務官(北川景子)や、
18歳で最年少合格した慶応生に刺激を受け
『司法試験予備試験』の通信教育を始めて
しまい「2足の草鞋」「二兎を追うもの」と
化し、首が回らない今日この頃・・・)
フォト/令和3年度司法書士試験成績通知書
『兵どもの夢のあと』