富太郎の日常53 富太郎の暮らした街 『大館』

 新聞を読んでいたら、『パリの駅に 秋田の駅弁』 の大きな見出しが。

 「老舗 鶏めし 11月発売」の小見出しも。 えっ、もしかして大館の・・・!?

と思ったら、やっぱりそうでした。大館駅前にどぉんと(大館では)大きな本社建物のある「花善」さん。

富太郎が単身赴任で大館にいたのは、もう10年以上前ですが、当時JRの大館駅前には、

花善の建物のほかには、コンビニとレンタカーの事務所しかなかった印象が。今は変わったのかしら。

そんなわけで、今回は「富太郎の暮らした街」として、『大館』を取り上げます。

何時もの通り、富太郎のあくまでも個人的な記憶と思いです。悪しからず・・・。

 『大館』は秋田県の県北内陸部です。えぇっ、知りませんでしたぁ?

弘前や青森までのキップは、自動販売機で買えましたが、秋田までは窓口での購入が必要でした。

東北新幹線に乗るために盛岡に出るには、列車で秋田経由ではなく、高速バスを使うという位置関係です。

 秋田美人は、「雄物川系」と「米代川系」に分かれますが、大館は「米代川系」です。


 〇 鶏めし弁当 花善

 今回の新聞記事によると、11月から半年間、仏・パリのターミナル駅の一つ、リヨン駅構内で販売

されることになったそうです。

 富太郎のこのお弁当の印象は、全国で確か2位になった事もある人気駅弁だけれど、なんか地味ぃ。

1899年(明治32年)創業で「老舗」とか「伝統」とかの保守的経営のイメージでしたが、

2019年にパリ市内に常設店舗を出し、秋田の味そのままの鶏めし弁当を販売しているそうです。

攻めてるなぁ。 コロナ禍で厳しい外出制限もあったが、テイクアウトできる弁当の販売は伸びており、

今年の売り上げは昨年比で2倍だとか。やるなぁ「花善」! 頑張っていただきたいものです。

それにしても値段は1食14~15ユーロ(約1900円)。ちょっと富太郎の口には入らないか・・・。

ちなみに今年の駅弁ランキングは全国17位。「鶏めしの東の横綱」だそうです。


 〇 秋田県立大館鳳鳴高校

 地元の名門校です。創立は1898年。文武両道。質実剛健。

野球部は、創立翌年の1899年創部(花善さんの設立と同じ年)。

街ですれ違うと、自転車ですれ違いざま「こんにちわぁ!」と必ず大きな声で挨拶をしてくれました。

富太郎が大館にいたときには、夏の県予選で準決勝まで進出し、こちらも文武両道「秋田高校」と接戦を

演じ、一打サヨナラの場面でライトに大きな当たりが飛んだのを、ライトに下がっていた秋田高校のエース

にファインプレーて取られて勝ち越せず、惜敗して町中ががっかりしました。

 その頃、仕事の関係で市役所の職員の人と会合を持つ機会があり、なんと5人中4人が鳳鳴OB。

「夏休みをとって応援に行くんだ。」とか、「俺が行くと何時も負けるから、俺は行かない。」とか・・。

このあたりが高校野球が愛され、盛り上がる理由なのでしょう。
 富太郎が大館を離れた後の2011年に、大館鳳鳴が21世紀枠で第83回の選抜大会に出場しました。
残念ながら1回戦であの天理高校に負けてしまいましたが、「113年目の歓喜」と地元は大いに
盛り上がったようです。

 さっき、インターネットを見ていたら、秋の県大会の準々決勝で、大館鳳鳴が今夏甲子園に出場した

(ノースアジア大)明桜に3対1で勝ったとの速報が。判官びいきの富太郎、大喜びぃ!

ちなみに大館鳳鳴は、白帽子ですぅ。パチパチパチ。


 〇 「平成猿蟹合戦図」 著者 吉田修一   朝日文庫

 大館鳳鳴が21世紀枠で選抜に出場した前後の2010年5月~2011年4月にかけて、週刊朝日に

連載されていた小説です。吉田修一さんの作品らしく、重暗ぁい内容なのですが、歌舞伎町のバーテンダー

である主人公が、あるきっかけから命を狙われる羽目になり、起死回生策として、出身地の秋田2区(大館

市を中心とした県北)から衆議院議員選挙に立候補することになる。当然殺し屋や与党の大物議員その他

諸々の人物が絡んできて・・・。対立候補が与党の5期目のベテラン議員であったり、主人公のお父さんが

元市会議員であったり、殺し屋に襲われて大立ち回りのある場所が、大館の町中であったり。

イメージはあの先生か? 場所はあのあたりか? そういえば、選挙の時に宣伝カーの後ろを支援者が

自家用車でゾロゾロとついて走っていたのは、大館だったか、もつと前の秋田市の時だったか・・・。

選挙の前の空気感まで、思い出してしまった作品でした。ハッピーエンドのような、そうじゃないような。

そう言えば、もうすぐ衆議院議員選挙ですねぇ。ちなみに今の菅総理は、秋田の出身でした。


 コロナの数字が少し落ち着いてきたからか、

 ウォーキングやランニングをしている人で

 マスクをしていない人が増えてきて、

 ちょっと(かなり)憤慨している  富太郎


 フォト/なぜか家にある秋田犬(いぬ)

    「マサル」の、ぬいぐるみ。

    ザキトワ選手が金メダルのご褒美に贈られた

    ワンこがモデル。勝利を意味するから

    「マサル」だそうな。メスです。











2021年09月24日