富太郎の日常 262 『秋ドラマ 個人的アウォード 2025』

 「皆さんは、日本で最初に作られた連続ドラマが何か、ご存じですか?」

「私は、知りません。」 と言ったのは、『第18回 東京ドラマアウォード2025」で司会をした

三谷幸喜さん だというのを、朝の情報番組のエンタメ・コーナーで知りました。 なんて、掴みだっ!!

「アウォード」ってなんだ? って思ったら、英語だと「award」だそうです。気取りすぎじゃない?

「世界に見せたい日本のドラマ」がコンセプトで、グランプリは『海に眠るダイヤモンド』。 残念ながら

富太郎は視ていません。 優秀賞も何作品かありますが、富太郎が視たのは『べらぼう』と『ホットスポッ

ト』のみ。 まあ、富太郎が視るドラマには、偏りがあるようです。 なので、個人的アウォードです。


 〇 「もしもこの世が舞台なら 楽屋はどこにあるのだろう」 フジ 水曜22時~

 三谷幸喜作品なので、始まる前から注目していました。 舞台は1984年、秋の渋谷。 八分坂にある

傾きかけた『WS劇場』というストリップ小屋を、シェイクスピアの小劇場に意趣替えしようと、奮闘努力

する喜劇(のよう)です。 富太郎が渋谷の支店で働いたのが、約10後の1990年代の前半で、ドンピ

シャで、バブルが弾けました。 ドラマの「八分坂」は「道玄坂」で、「WS劇場」は「渋谷ОS劇場」と

思われます。 渋谷には、同じ道玄坂に「道頓堀劇場」という富太郎でも知っていた(名前だけ)、有名な

ストリップ劇場があって、道玄坂を担当していた О君 が「昼間っから入ってく人がいて、びっくりした。」

と地区情報を披露したら、課長から「お前は入らなかったんだろうな。」と突っ込まれていました。(富太

郎は、神宮前担当。アパレル業の事業者さんが多かったです。) ちなみに、この時の渋谷支店には、全体

で50人程の職員のうち、同期が6人もいて(入社時には全体で150人)、1人転勤したらまた1人転勤

して来るという、サバイバル状態。 定年退職後、俳優になった 福島秀樹 君も、支店の戦友でした。

 話を「もしも・・・」に戻すと、初回放送後のインターネット上の評判は、あまり芳しいものではなかっ

たようです。癖が相当強いので、好みは別れるとは思いますが、富太郎的には『当たり』だと思います。

 舞台劇を観ているようなテイストは、かなり贅沢だと思うのですけれどねぇ。


 〇 「ちょっとだけエスパー」 テレ朝 火曜21時~

 相変わらず、大泉洋はクサイ。 でも、そのクササが癖になっているような・・・。 (偽装)妻役の

宮崎あおい さんは、相変わらずいい。「神様のカルテ」の『ハルさん』のよう。 ただ、「人生詰んでいる

サラリーマン」が、なせ衣裳部屋のような豪華な隠れ家を持っているのか? 「世界を救う」ためにエスパ

ーにされた割には、ミッションが超個人的なのは何故なのか? 「人を愛してはいけない」のは何故か?

(HP修復作業をしながらの視聴なので、きちんと理解していない部分はあるのかもしれませんが)今後の

展開に期待というところです。 なので『エスパー』からの連想で、子供の頃にやっていたドラマ「光速

エスパー」。♪「・・光より速いのさ 輝く 強化服 カッコイイぞ ぼくらの ぼくらの 光速エスパー」

という主題歌と、『イー エス パー』という 強化服 への変身時の掛け声は覚えているのですが(変身もの

の先駆けかもしれない)、話の内容はサッパリ思い出せません。 スポンサーは 東芝 。 サザエさんよりも

かなり前の放送のはずです。 そして赤いヘルメットにロケットの付いたシルバーの全身スーツ(マイティ

ー・ガード)は、東芝のマスコット・キャラクターになっていて、当時の東芝系の電気屋さんの店頭には、

人形が置かれていました。 先日の『なんでも鑑定団』で、その人形に鑑定士の 北原照久さん が31万円

の鑑定結果を出していました。 そうなんだぁ。 ちょっとだけ、いや、かなり邪魔だと思うのだけれど。


 〇 コーチ  テレ東 金曜21時~

 富太郎、サラリーマン時代の最後の職種「インストラクター」は、『ティーチ』ではなく『コーチ』です

よ、と担当部署から口酸っぱく言われました。 上から目線で『教えてやる』ではなく、「寄り添って」

「一人一人」の個性に合わせて・・・。 同じ地区にインストラクターは6人いましたが、まあ、個性的な

メンバーでした。 で、ティーチング相手の若手も、当然のことながら十人十色で、呑み込みの速い遅い。

素直、意固地。 自己主張が強い、完全に受け身(何でもやってくれて当然と思っている)。 そこは大人の

世界で、表面上はお互いにニコニコしながら「お仕事、お仕事」と受け流していくのですが、ときどき抑え

きれずに爆発して「あの人には指導されたくありません。」とか、「あいつには無理です。」などと言い出

す輩もいたりして・・・。 今回のドラマは 唐沢寿明 さん演じる人事課付けのベテラン警察官が、淡々と

寄り添いつつ、コーチングの相手をサポートして問題解決に導いていくというお話ですが、陰で悪口を言わ

れているのを偶然聞いてしまい「ショックな顔」をしている場面を視て、当時を思い出してしまいました。

 このドラマには、警察小説の第一人者 堂場瞬一さん の原作があるようです。 が、堂場さんに関しては、

もう一つの得意分野、「スポーツ小説」の方に興味があります。 『チーム』以下の「学連選抜」を取り

あげたシリーズ。 まだ読んでいませんが、「10数年前に、6連覇という空前絶後の記録を持つ名門」

大学が登場するよう。 現実には半世紀以上前なのですが・・・。そして、堂場さんが青山学院卒業という

のも、何であります。 最初に出版された翌年に、青学は箱根に復帰しました。 それからは、もう・・。

 同じ「学連選抜」を題材にした 池井戸潤さん の『俺たちの箱根駅伝』が、ドラマとして来年日テレで

放映されるそうです。 楽しみなような、やっぱりリアルのほうがいいよなぁとも思ってしまうような。

 でも、視るんだろうなぁ。


 ちなみに『ワカコ酒(9)』は、既に 殿堂入り であることを申し添えます。


 出かける予定のある日の、午前9時前に「還付金詐欺」

 の電話がかかってきて、1日不愉快だった  富太郎

 (最近、詐欺かと思われる電話や、屋根の修理、不用品

 買取の電話が頻繁に架かってくるので、相手が何か言

 うまで「もしもし」も言わないようにしています。

 何日か前にも、出ても何も言わなかったら、向こうも

 無言で、ため息を一つついて切れるということがあり

 ました。 今回は、しばらく無言の後「もしもし」と

 言ったので、「もしもし」と応えたら、こちらの名前を

 言って『国立市役所の〇〇ですが、7月に送った医療費

 還付のお手紙のお返事をいただいておりませんが、ご覧

 いただいてますでしょうか。』というので、見ていません。

 何課ですか?と聞き返したら『福祉課です。』と言って

 そのまま切れました。 職場からの電話なのに、妙に

 シーンとした場所からの電話でした。 と、書いていて

 また、腹が立ってきた。)


 フォト/我が家にあった三谷幸喜作品のDVD

    『The有頂天ホテル』

 キャッチコピーは「三谷幸喜×オールスターキャストが   

 おくる極上のノンストップエンターテイメント!」

 『ホテルの威信がかかったカウントダウンパーティー

 まで あと2時間』

 唐沢寿明 さんも(ヅラ?)で出演しています。

 伊東四朗さん の白塗りや、亡き 西田敏行 さんも。



  追  伸

 会社の同期で、定年退職後、俳優になった 福島秀樹君 から、

 近況報告メールが届きました。

 映像演技のワークショップで撮影した「二人芝居」の映像が

 出来上がったとのこと。 タイトルは『熟年恋愛事情1』

 下記から、ご覧いただけます。


 https://www.golden-egg.jp/entries/2405




2025年10月31日