富太郎の日常 247 『 7月 第1日曜日 』

 富太郎の年間2大イベントのひとつ(もうひとつは、お正月の「箱根駅伝」の応援)が終わりました。

「暗闇パンチ」等色々あったので、まずは、無事に受験できたことに、受験の神様、奥、そして関係各方面

の皆さまに、心より感謝申しあげます。 結果は「うーん、どうでしょう・・。」 色々と振り返りです。

 ◯ 起きてから、試験会場まで

 ピーキングは上手くいった、と自分では思います。 当日、起きてから家を出るまでの行動も、計算どお

り。 軽く朝勉、ストレッチ、朝食、身支度、乗る電車(座れました)。 電車で斜め向かいの席に、神経

質そうな、30前後のサラリーマン風が、参考書を真剣に読んでおり、多分同じ試験を受けるのだろうなと

思っていたら、案の定中野で乗り換え。 富太郎は、何だか頭の芯が痺れていたので、勉強はせず、クール

ダウン。 と、途中から乗ってきた若い女の子が「緑のチップスター」を持っていて、芋臭いこと。『勘弁

してくれよ、芋ねーちゃん。』と心の中で毒づくも、もっと最悪だったのが、乗り換えた東西線で、超汗く

さいお兄ちゃんにそばに立たれたこと。 おかげで、目が覚めました。

 ◯ 試験会場にて

 正門前の予備校の資料配布の人混みの中に、WEB講義で毎週お世話になっていたA塾の講師の先生方の

姿が。こちらにはお馴染みでも、向こうからは見ず知らずのはずなので、ご挨拶はせず。 若い女性が真剣

に何かを訴えていました(そう見えた)。テンションMAX? 試験会場への(脳内)登場曲はベタな中島

みゆき♪「勝つか負けるかそれはわからない それでもとにかく闘いの 出場通知を抱きしめて あいつは

海になりました」 海になりました? 会場は3年連続で101教室。 何となく「3人掛けの、右の通路

側」を予想していたら、これが大当たり。 いいぞ、いいぞ、おぃ! ただ、ど真ん中の前から2列目。

 前の席が同世代の女性。机の上にメガネがふたつ置かれる(富太郎も鞄に予備のメガネ)。 後ろの席は

富太郎の人生の先輩と思われる女性。この女性に声をかけられ「ペットボトルのふたが開かないので、開け

てほしい。」とお願いをされる(プレバトの夏井先生も、ある追っかけ番組で、ご主人に開けてもらってい

た)。えっ、と思ったが簡単に開いて良かった。 前後3人が3爺婆状態。 そういえば、今年は試験官に

学生アルバイトの姿なし。司法書士会の派遣者と思われる監督官以外、特に女性は平均年齢50歳を超える

と思われるベテランぞろい。 そうこうするうちに、開始時間が迫る中、一人の男性(30代?)が「体調

が悪いので、退席します。」と退場。前かがみで、お腹を押さえ。 この1年が、と思うと気の毒になる。

 ◯ 試験前、試験中、昼休み

 まず、不思議なことに、3本入れたはずのボールペンが2本しかなく、少し動揺。 携帯の電源を切って

くださいとの指示に少し緊張(スマホを変えたので、電源の落とし方が解からず、ネットで検索。恥ずかし

ながら、毎日練習)。電源を落とせず、試験官に預ける人も。 午前の択一は、「まあ、こんなもん」。

 昼食は、例年の定番に、今年は一口羊羹を加えたら、お腹がパンパンに。 恒例の昼のトイレ行列は10

分強。 毎年思うけれど、何とかしてくれ。 前の同世代のお姉さんが、午前の部が終わった途端に机に突

っ臥し、たぶん昼食は取らずに午後の部に突入。 大丈夫か? とちょっと心配になる。余計なことだが。

 午後の択一の途中で、鉛筆の芯がバキッと折れる。「不吉!」というよりも、肩に力が入りすぎと思う。

想定の通過時間で、午後の択一、不動産記述まで終了。1時間以上残して商業登記の記述をスタートしたが

問題を読んでいて、ちょっと引っかかりがあったあたりから、ペースが乱れ、ますます問題が頭に入らなく

なり、あきらめて、思いついたことを「えい、やぁ」と答案用紙に書きなぐって時間終了。 手応えなし。

 ◯ 試験後 翌日(7月8日、月曜日)

 帰りの電車でスマホを見たら、「大勢が9回に逆転を許す」の見出し。 不、不吉じゃ! その日は、

疲れて「ご苦労さん!」の一杯は飲まず、起きていられずに8時前に寝たら、11時過ぎに目が覚める。

「まだ、今日じゃん。」 例年、当日は解答速報を見ないようにしていて、翌朝確認。 午前択一は、昨年

よりマイナス2問。「まあ、ギリギリか。」。午後は想定マイナス2割、失敗した前年に同じ。特に最後の

商業登記は、8問中正解2問と撃沈。鉛筆の芯が折れた・・・。記述に至っては、出来たと思った不動産登

記が、試験前あれだけ注意したやってはいけないミスをやらかし、大問1題「枠ズレ」OUT。商業登記も

「えい、やぁ」で多少は点を拾えたかという状況で、明らかに落ちた去年よりも劣勢。朝から、落ち込む。

 さらに翌日、A塾から「司法書士中上級パンフ」が届く。正門前で見た、講師の先生の顔写真がずらり。


 ♪「富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も

 雪に変わりはないじゃなし 溶けて流れりゃみな同じ」

 という歌詞がしみじみと身に染みる    富太郎

 (結果だけで見れば、試験前に退場したお兄さんも、

 記述に入った途端に、固まって解答することを放棄

 した左隣のお姉さんも、そして多分、富太郎も。

 『厳しいのぉ。』

 残りの人生、やりたいことは沢山あるのだけれど。)


 フォト/今年の試験会場 15号館 101教室

 去年も同じ会場の写真を載せましたが、何が違うか

 と言えば、今年は自分の席から撮ったものです。

 見たくなくても、試験官の責任者が目に入ってしまう

 好位置? だったはずなのだけれど・・・。



  さて、これからどうしたものか?

 ポルノの歌では♪「旅人は答えた 終わりなどは

 ないさ 終わることはできるけど」(アゲハ蝶)

   塾からのパンフを見ると『2025 受講生

 限定特別割引 50%OFF』 の文字が。

 また 中島みゆきさん が背中を押す。♪「今日は

 倒れた旅人たちも 生まれ変わって歩き出すよ」

 (時代)  50%OFFは7月31日まで。 

 しばらく悩みます。  結局、まいったままの狸




2025年07月11日