富太郎の日常37 『私の東京百景6 立川』

前回、富太郎一押しのドラマとして、『イチケイのカラス』をご紹介しましたが、

なんと、そのドラマの1、2、4、5話に「富太郎の日常14」に登場してもらったフクシマ君が、

(エキストラ)出演しているとのメールをいただきました。全く気が付かず、失礼しました。

今度の月曜日、17日には、"板谷由夏"さんの側に、弁護士役で登場するとのこと。

ぜひ月9を見て、『あっ、フクシマだ!』と家族にもわかるように、つぶやきましょう。

それにしても、ナマ乃木坂をそばで見られたなんて、なんとうらやましい。(って、そっちかい!!)


さて、今回のテーマ『立川』です。

富太郎の実家は立川市内だった、ではなく、今でもなので、子どもの頃の一番近くの繁華街が立川でした。

先日「モヤさま2」でも、立川が取り上げられていましたが、「タチヒビーチ」も、「青木寝商」も、

その他のところも、まったく富太郎には馴染みのない場所でした。ちょっとがっかり。

ただ、「タチヒビーチ」の「立飛」は地名ではなく、『立川飛行機』という、戦前は国内第4位の

航空機メーカーで、従業員が4万2000人もいた時期があったとか。所有する土地は、立川市全体の

約25分の1を占めるんだそうです。まあ、モノレールの駅名にもなりますわね。


 さて、私の立川です。

 〇 デパート群

先ほども書きましたが、子供のころ一番近くの繁華街が立川でした。
初めて子供だけで行った繁華街も立川。友達のかおる君と、当時はやっていた切手を買いに行きました。
今でこそ「高島屋」「伊勢丹」「ルミネ」「グランディオ」とデパートはたくさんありますが、
当時は「中武デパート(現フロム中武)」と、今はなき「第一デパート(今のヤマダ電機の場所。シブがき隊の
薬丸君がよく紹介していた)」くらいでした。どちらもかなりマニュアックな店舗構成の時期もありました。

「中武」の上には、当時、屋上遊園地があり、10円のクレーンゲームで、10円のキャラメルと、
ラムネ何個かを取って、すごく得をした気分になり、嬉しかった記憶が・・・。

大学生のころは、高島屋の不二家(裏でお好み食堂とつながっていた)で皿洗いのバイトをしたり、

今でも、奥のお供で、ルミネの10%オフには、ほぼ必ず出向きます。

北口の駅周辺が再開発され、新しいビルや、大型商業施設がたくさんできて賑やかですが、

老舗高島屋が、ニトリやジュンク堂、ライザップなどの貸テナントビル化してしまったのは、

ちょっと寂しいです。紳士のフロアは、とうになくなりました。


 〇 立川警察署

昔は南口の立川高校のそばにあったのですが、再開発で、北口の行政関係の街区に移転しました。

おかげさまで、警察のご厄介になるのは、免許証の書き換えの時くらいだったのですが、

先日横断歩道で、車にぶつかられたときに、お呼び出しを受けました。

「被害者でも呼び出されんだ。」と、ちょっとびっくり。

さて、この立川警察署ですが、松本清張ミステリーの最高傑作と言われる『ゼロの焦点』の中で、

主人公の失踪した新婚の夫の昔の勤め先として、チラっと出てきます。でも、そこには深い意味が・・・。


 〇 日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)立川支店

40数年前、富太郎の最初の勤務場所です。

今でこそ、立川北口の目抜き通りに面した立派なビルの中ですが、
移転する前は旧立川市役所(現立川まんがぱーく)裏の2階建ての独立店舗で、
地下に倉庫があり、ロッカールームにはコウモリが出入りしているような、そんな仕事場でした。

富太郎に最初に仕事を教えてくれたのは、スダ子さん。高校時代に簿記1級取得。母校の所商が、

甲子園に初出場した時にはポンと10万円ご寄付という豪快さ。お三時に、よくお菓子を買ってきてくれた

優しいお姉さんでした。そして、支店の1年後輩が"やまちゃん"。2年後輩が"ほんちゃん"。この二人とは

20年後に浜松支店で3人一緒になり、35年後に東京地区のインストラクターでまた一緒にやりました。

なんという縁というか、人事の○○というか・・・。

二人とも、今後ともよろしくね。

支店の場所も、仕事のやり方も、人間関係も、富太郎が社会人になった頃とは様変わりですが、

「24-4191」という代表電話は、昔も今も変わりません。


 〇 最後に、ピース又吉先生の「東京百景 22 立川」のさわり (角川文庫 70ページ) を

1999年の1月だった。東京駅で新幹線を降り中央線で立川に向かった。立川についた時には、午前〇時を

回っていた。立川駅北口から見た風景は閑散としていて、凍てつくような空気を吸い込む度に失恋した時と

同じような哀しみが心に響いた。立川が僕の初めての東京で、その時に感じた焦燥が僕の東京である。

 白い息を吐きながら、東京の真ん中を歩いた。東京の真ん中にしては、静かだなと不思議に思いながら。


そう言えば、♪『ふるさと持たないあの人に・・・』という、南沙織の歌があったなぁ。


 もうすぐ人間ドックなのに、

 1キロ太って焦っている   富太郎


 フォト/フクシマ君から送られてきた、

 「イチケイのカラス」に(エキストラ)

 出演した時の写真。

 あくまでも、フクシマ君の写っている

 写真です。







2021年05月14日