富太郎の日常203 『 憂鬱 』
毎日の「お楽しみ」で読んでいる『成瀬は信じた道をいく』の一篇に、『成瀬慶彦の憂鬱』があります。
成瀬慶彦は主人公のお父さんで、主人公の大学入試(京大)の前後の日々で、一人娘の独り立ちに心が少し
揺れ動くさまが描かれていました。 「憂鬱」。 気持ちがふさいで、晴れないこと。落ち込んだ気分。
オリンピックが終わり、気が付いたらインターハイも終わり、甲子園も決勝を残すのみか・・。チェっ!
○ 6番目のユ・ウ・ウ・ツ
♪「・・・毎日 僕 眠れない やるせない 毎日 僕 生きてない 愛せない ・・・」 1982年9月
発売のジュリーの楽曲です。 一等賞の好きだったジュリーの、TBS『ザ・ベストテン』に出演した最後
の曲となりました。 憂鬱な日々を送っていたのではないでしょうか。って、人に言われたくはないでしょ
うが。 それにしても、1番目から5番目の「ユウウツ」は何んだったのでしょう。 大きなお世話か。
一方、女性側からだと、1976年9月発売の 梓みちよ 『メランコリー』。富太郎の好きな曲であります。
♪「・・・秋だというのに 恋もできない メランコリー メランコリー それでも乃木坂あたりでは
私はいい女なんだってね 腕から時計を はずすように 男とさよなら出来るんだって 淋しい 淋しい
もんだね」 作詞は、かぐや姫3部作(「神田川」「赤ちょうちん」「妹」)を作詞した 喜多条忠 。
作曲は、彼の 吉田拓郎 。 レコーディングに際し、拓郎から「思いっきりへたくそにやってほしい。」
と言われた梓は、目一杯下手くそに歌って一言、「これでいいわけ、フン。変なの。あんたたちの音楽。」
と言い放ったとか。 さぞや、憂鬱だったことでしょう。
○ 涼宮ハルヒの憂鬱
谷川流さんの、学園物の小説ではありますが、主人公の涼宮ハルヒは、変わり者で「成瀬」に通じるもの
はありますが、違うのは本人の自覚なしに「超常現象」を起こせる、いや、起こしてしまうこと。それを
阻止するため、彼女の周りに気づかれないよう参集しているのが「宇宙人」に「未来人」に「超能力者」。
さらには「ただの人間男子高生キョン」。 退屈なことが憂鬱なハルヒより、周りの人間(?)達の方が、
よほど憂鬱なはず。 とはいえ「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」、訳して『SOS団』の
活動は、今日も続くのです。
○ 雨で始まるウイークデイ
子供の頃から、雨の日が嫌いで、サラリーマン時代は、もちろん月曜日は嫌でした。 竹内まりやさんも
歌います。 ♪「雨で始まるウイークデイは ユーウツの種さ・・・ やりそびれた宿題と 彼のひとこと
思い出して またメゲる・・・」 ユーミンも『サーフ天国 スキー天国』で♪「悩みごとはとりあえず
帰ってからの宿題 につまる恋はこのさい 都会に置き去り・・・」と歌っていました。 夏休みの宿題。
思い出すのは、中三の夏休みの最終日、台風のひどい雨風の日に『夏休みの勉強計画』を全期間分書いた
こと。 今でも変わりませんが、「勉強計画」なんてそのとおりできる訳がないのだから、なんて憂鬱を
通り越して「無」の境地で予定を埋めていました。どうせできないなら、始めにやればよいものを・・・。
そして今は、毎日がスペシャルならぬ、ホリデーなので、雨の日は外出せず、月曜日もいつもと変わら
ず、宿題はもちろんなし。 まあ、自分で一日の勉強のノルマは決めていますが。 という制約のない日々
が、お腹周りのぜい肉を好き放題に増殖させ、それが憂鬱の原因という理不尽。 ♪「ナイスなボディー
じゃなくてもねぇ」ってか。 『あとの祭り』 アフター・カーニバル。ではなくて、T00 late!
でした?
子供の頃、夏の甲子園の決勝戦後の閉会式は、
大会が終わってしまうのが寂しくて、中継が
続いている限り、選手の場内一周まで見ていた
富太郎 熱闘甲子園、また来年です!
(「お祭りの後」の寂しさって、万国共通なので
しょうか。「閉会式」とか「後夜祭」とか、
紅白の最後の「蛍の光」とか・・・。
吉田拓郎に「祭のあと」という曲があった気が
するのだけれど、思い出せない・・・。)
フォト/一橋大学 東キャンパス 新時計台
有名な「兼松講堂」や「時計台」は西キャンパス
ですが、最近、増築された東キャンパスの
新しい建物にも、小さな時計台が。
成瀬の京大に対抗してみました。
ただの「ご近所さん」というだけですが。
余 談
『成瀬は信じた』の中で、成瀬のゼゼカラの
相棒、凡人・島崎さんが「大津高校」の生徒
であることが判明。 いい子なんだ、これが!
リアル滋賀県立大津高校のホームページの
アクセス地図には、なんと「西武百貨店大津店
跡地」の表示あり。 富太郎ニンマリ!!!