富太郎の日常200 『 パリ五輪 1 』

 あれだけ「オリンピック、オリンピック」と騒いでいた割には、高校野球の地方予選に気を取られている

間に、気が付いたら始まっていたという感じです。 かの松山千春(2歳上)が、『観ないつもりだったけ

ど、歳だから早くに目が覚めて、開会式をつい観てしまった。」とラジオで言ったそうですが、全く同じ。

 最後の聖火の点火に向けてのセレモニーには、フランスのスポーツレジェンドと思しき人が沢山出てきた

けれど、わかったのはジダン(サッカー)だけ。 ♪「いつか忘れていった こんなジタンの空箱・・・」

(庄野真代『飛んでイスタンブール』) ジタンはフランスのタバコ。 関係があるような、ないような。

 ◯ おフランス

 (超個人的な)フランス人のイメージは、「プライドが高い」「自己中」「権利主張が強い」等々。

「イギリス」や「アメリカ」には、『お』は付けないけれど、「フランス」には『お』をつけて、『おフラ

ンス』と呼ぶのは何故か? 年寄りだけか? 思うに、最近再ドラマ化されたりしている「赤塚不二夫の

おそ松くん」の登場人物『イヤミ』のセリフ、「おフランスでは、○○ざんす。」の影響が大きいのでは

ないか。(この『イヤミ』のキャラの基になっているのは、♪「あなたのお名前なんてえの」の トニー谷

というコメディアンの「おこんばんは」「さいざんす」らしい。) 『イヤミ』はフランスかぶれの日本人

だけれど、イコール「フランス人」とイメージしてしまっているのは、富太郎だけなのか、どうなのか。

 それが、フェンシングで加納選手が金メダルを決めたときに、負けたのがフランスの選手だったにもかか

わらず、観客がスタンディングオベーションで勝者を称えたのを見て。 柔道で妹ちゃんが負けて号泣して

いる姿に「ウタ、ウタ、ウタ」とエールが送られたのを見て。 『武士道精神と騎士道精神』『日本より

多い柔道人口』、いろいろ理由はあるのかもしれないけれど、「おっ、フランス人、いいやつじゃん!」

と思ってしまったわけですよ。 人生で実際に、フランス人と深く関わったという記憶はないのだけれど。

 ○ 誤審?

 連日のように、柔道での『誤審』報道が、と思っていたら、今度はバスケでも地元フランスへの忖度によ

る不利な判定で日本が負けた?疑惑が。 まあ、どこの国でも自国に不利な判定には心穏やかではいられな

い。「警告3回」での反則負けで、日本選手が負けると大ブーイングだけど、勝てば何事もなかったよう。

実際、バスケやバレーの最終予選が日本で開催された時には、凄い盛り上がりで後押しして大逆転なんて

こともあったわけで。 サッカーやハンドで『中東の笛』なんか昔から有名で、向こうで試合をするときは

そんな事「織り込み済み」のはず。 選手の皆さんは大変だけれど・・・。

 気になるのは、「自分の思い通りの結果にならない」と、選手や審判、果ては相手の選手の国に対して

酷い書き込みをする輩が沢山いるということ。 日本女性で最初にオリンピックのメダルを獲得した 人見

絹枝さん も、その後成績が振るわなかったときに、世間からかなり叩かれたと聞きます。 ただ、当時は

誰が叩いているのかは、ある程度判ったのではないかと思われますが、現代は、どこの誰かも判らない者

から、匿名で一方的に「悪意」を送り付けられるという、選手や審判からしたら、「腹立たしさをぶつける

先がない状態」なことでしょう。 『内心の自由』は絶対ですが、『表現の自由』を盾に誰かを傷つけて

いいとは思えないんだよなぁ。 何か歯止めになる方法は無いものでしょうか。 と腹を立てている富太郎

自身も、チャンスで凡退したバッターや、ここ一番で打たれたピッチャーに、テレビに向かって罵声を浴び

せてしまっているのではありますが・・・。 反省。

 ○ お家芸

 柔道だ、体操だ。 伝統的なお家芸に、最近は「フェンシング」、子供よりも孫世代に近い子がメダルを

獲りまくっている「スケートボード」等の新お家芸。 嬉しい限りです。 優勝候補に挙げられながら、

思うような結果が出なかった選手の皆さんも、オリンピックに出られただけでも凄いんですから、胸を張っ

てください。 団体戦もありますし。

 またバレーボールは、昔はお家芸と言われ、その後一時低迷し、また世界の頂点を目指せる位置まで復活

してきた種目。 出だしはちょっと思うように行っていないようですが、52年前のミュンヘンで金メダル

を獲った時だって東京で銅、メキシコで銀ときての快挙だったわけで。未来につながっていますよ、絶対。

バスケ然り、ハンド然り。これからお家芸に。 サッカーは行けるんじゃないか。いいぞ、いいぞ、おい!


 馬術の「バロン西」さん以来、92年ぶりの

 メダルに、勇気をもらった    富太郎

(平均年齢40ちょっとで『初老ジャパン』?

 日本人男性の平均寿命が81歳らしいから、

 2人に1人は「老人」かい。)


 フォト/今大会で、今のところ唯一富太郎が生で

 金メダルを獲ったところを見た、フェンシング

 加納選手の「金」を伝える、新聞1面。

 お兄ちゃんの「連覇」も。



 忘れちゃいけない

 「バロン西」さんは、まさに「男爵」だった

 軍人さんで、ニノも出演した『硫黄島からの

 手紙』という映画の、主要な登場人物の1人。

 そして、硫黄島で戦死されました。

 オリンピックは『平和の祭典』と言われて

 きましたが、同じ地球上で、今現在戦闘状態

 にある地域もあるということを、心に

 留めつつ、選手の頑張りに応援を続けたいと

 思います。

 『がんばれ、ニッポン!』




2024年08月02日