富太郎の日常198 『試験勉強 雑感』
試験が終わって1週間程度たった頃、各予備校は受講生からの再現答案を集めて統計処理をしたうえで
『解答分析会』を行い、内容のより詳細な解説と、修正した『基準点予想』を出してきます。 富太郎も
各予備校をインターネットはしごでチェック。 結果は、試験翌日の「速報会」と大差は無いものの、午後
の択一について、1問程度下がる見通しのようです(パチ、パチ、パチ!)。 また午後の問19について
「複数正解」または「ボツ問」の可能性ありとのこと。 どうやら「間違いを選べ」を「正解を選べ」と
誤記したのではないかとの解説がありました。 ただ正解者が増えて「基準点が1問上がるだけ」の見込み
だそうです(チェッ)。 各予備校講師の先生は、「試験まで全力で走って来られて、疲れもピークでしょ
うから、今月いっぱい。あるいは基準点の発表(8月13日)まで、ゆっくり休んでください。」と言って
いたけれど『忘却曲線』が若い人の何倍も急降下するジジイとしては、そうもしてはいられず、かと言って
やる気も起きないので、とりあえず「択一六法」などチラチラと眺めながら、これまでの試験勉強を振返っ
てみました。
◯ ラインマーカー
インターネットで、某大学の先生(経営学)が、喫茶店等で「資格試験の勉強をしているサラリーマン」
が、本に一生懸命ラインマーカーを引きまくっているけれど、ラインマーカーで覚えるべきところを強調
すること自体には意味はあっても、記憶をつかさどるのは「海馬」で、視覚をつかさどるのは「後頭葉」
なので、線を引いても頭には入らない、的な事を語っていました。 以前、社労士の勉強をしていたときに
北村先生(年金博士)が『ラインマーカーを使ってはいけません。』と言っているのを承知で、講演会の
一番前の席でラインマーカーを使ったら、『こういうものを使ってはいけません。』とちゃんと突っ込んで
いただきました(確信犯。翌年合格)。 最近では、講義の中で『はい、ここマーク。』と指摘してくれる
先生もいたりします。 そういう予備校に限って、配布資料がべらぼうに分厚かったり。 でもマーカーで
ラインを引くと、勉強した気になるんだよなぁ。 どこが重要かは、確かによくわからなくなるけれど。
○ 暗記・記憶・苦戦
富太郎に限らず、講師の先生も「暗記」には苦労されていたようで、パジャマのポケットに「メモ」を
入れて寝ていたとか、家の目につくいたるところに紙を貼っていたとか、受験仲間と「ラップ」にして
みんなで歌って覚えたとか、涙ぐましいです。 また、司法書士試験にも、いろいろな語呂合わせが。
一番ポピュラーと思われるのが『今日こそ日曜』。「一般の先取特権」である『共益費』『雇用』『葬儀』
『日用品』。 富太郎も「暗記」のために、いろいろと工夫はしました。 「不動産の先取特権」の順番は
『ちん ほ こ ばい』。「賃貸」「保存」「工事」「売買」。 刑法で「科刑上一罪」という、複数の
犯罪に該当するものの、刑罰としては1つの犯罪としてカウントするというもの。 『観念的競合』と『牽
連犯』と2つあるのですが、違いがなかなか覚えられませんでした。 これを『観念的競合』について子供
の頃、「ビー玉」だか「おはじき」だかのときに使っていた、『にちょいき(二重行き?)』(今ならカー
リングの「ダブルテイクアウト」)とその都度メモしていたら、頭に定着。 また、登記の時に払う税額
が減税される時には、その根拠条文を書かなければいけないのですが、同じような数字がいろいろと出てき
てお手上げでした。 が、「登録免許税法第17条第◯項」(仮登記や賃借権が付いていると、税額が半分
になる)の『17』の上に「マキハラ」とメモしているうちに、覚えられた。 「マキハラ」というのは、
往年の巨人のピッチャーの背番号。今なら「オオタニ」か。 不動産を「信託」で、委託者と受託者の間で
所有権移転をするときは、『行きがタダなら、帰りもタダ』なので、登録免許税欄には『登録免許税法第7
条第1項◯号により非課税』と書くのですが、この「7条」が・・・。 思いついたのが『信託ぅセブン』
からの♪「我は エロチカ セブン」。 言ってて恥ずかしくなるような努力の甲斐もなく、今年は1問も
引っかからず。 一方、某予備校の先生は、自作の『奈良の代物(弁済)』が記述で出て、大喜びでした。
○ 捨て問
社労士受験の頃からA予備校にお世話になっていました。理由は①安い(他校の半額程度)②教材が良い
③記述の再現答案の採点が、本試験の採点とほぼ同じだった等々。 が、去年何故かパッタリと「再現答案
のお願い」と「受講案内」が届かなくなり(諦められたか?)、『そんなら、気分を変えよう!』とB校と
C校の「過去問講座」と「模試」を受講。してみてビックリしたのは、まず模試の解説資料がA校が100
ページ弱だったのが、300~400ページの冊子に(読み切れません)。 もっとビックリしたのが、
(前にも書きましたが)午後の択一は時間がないから「肢を全部解くのは止めろ」。「長い文章の肢が多い
問題は捨てろ。」特に今年から、記述の配点が倍になったので、「択一の1問3点は、記述の添付書類3つ
にしか匹敵しないのだから。」 そして時間が足らなければ「問題文から書き写すだけで点になるものでも
沢山書かなければならないものは、書かずに別の個所に時間を使え。」等々。 A校では、こういうテクニ
ック的な事は、教わった記憶がなかったので・・・。 『真っ向勝負させろ!』と言いたいところですが
勉強を始めた頃に、「この試験は、単位を取るための試験ではなく、落とすための試験です。」と講師が
言っていたのを思い出しました。 『早く言ってよぉ。』って、言われていたか。 そうだったのかっ!
「税額計算も、間違える人が多いです。
普段は、電卓を使っていますからね。」と
解説されて、何だかホッとした 富太郎
(一時は『◯◯障害ではないか?』と心配した
くらいですが、『みんな、そうなんだぁ。』
講師は「大した点数ではないから、捨てても
いいくらい。計算は後回しにすべき。」とも。
でも、やっぱり今年も1問計算ミス(泣)。)
フォト/お盆(東京では7月)で、お寺さんに
挨拶に行ったときにもらった「うちわ」。
最近は、1日中クーラーを点けっ放しなので
なかなか使う機会はありませんが、『日本の夏』
という感じで、素敵です。
梅雨も明け、♪「緑が 空の青さに輝いて
部屋のカーテンと 同じ色になっても 少し
どこかが違うのは きっと生きてるからだろう」
なんて考えて、もうすぐ『パリ五輪』。