富太郎の日常197 『成瀬は天下を・・・』
7月7日の七夕決戦が終わりました。 都知事選は、即日8時に「当確」が発表されましたが、富太郎の
「合確」は、持ち越しに。 予備校の解答速報によれば、午前の択一は、ほぼ計算通り。 午後の記述は
対策への注力が功を奏し、想定以上の出来だったのですが、午後の択一が思いの外伸びず、各予備校予想の
『足切りライン』当落線上。 『2年前と、同じやないかい!』 2年前は悪い方に転んで、あえなく足切
でした。 結局は8月13日の「択一基準点」の発表まで、今年もまな板の上の鯉かぁ(泣) 結局その夜
は、頭の芯が興奮状態で、寝付けませんでした。 毎年のことですが・・・。 試験前に「期日前投票」に
行った帰りに、国立nonowaの「PAPER WALL」(本屋)で買った『成瀬は天下を取りにいく』を
読み始め、翌8日に読了。 いやぁ、評判にたがわず、面白かったぁ。 ◎
◯ 西武
話しの中で、重要な役割を果たすのが「西武大津店」の閉店です。 最近も、地方の老舗百貨店が閉店
との特集記事が新聞に出ていました。 秋田にも「秋田西武」が駅前にあって頑張っているようですが(富
太郎が秋田にいた頃は、地元に前からあったデパート名が残っていて「本金西武」と言われていた。)、
思えば、富太郎が転勤で暮らした街々でも、小田原では駅前の『丸井』が撤退し(2002)、浜松では地元の
老舗百貨店『松菱』が倒産し(2001)、大館では転勤前にすでに地元唯一のデパート『正札竹村』が倒産
(2001)していて、大館の人は隣の青森県弘前まで、お使い物を買いに出かけると言っていました。 身近
では、立川の高島屋がデパートではなく、とうとう完全にテナント商業施設に。 そんな身の回りの日常の
ちょっとした出来事が上手く表現されていて、「あったなぁ」みたいな感じで話しに引き込まれてました。
それにしても、今年の西武ライオンズは弱い。 話に出てくる主人公とその友人が着るユニフォームの
「背番号1」の栗山は40歳を迎え、1軍と2軍を行ったり来たりだし、「背番号3」の山川は問題を起こ
して、追われるようにFAでホークスに行ってしまったし。 身売りにならなければ良いけれど・・・。
◯ Z
「マジンガーZ」「ももいろクローバーZ」色々ありますが、『Z』といえば主人公が通う『膳所(ぜぜ)
高校』の野球部(この作品の中でも言われているようにこの高校では「部」でなく「班」と言うらしい)の
ユニフォームは、帽子からストッキングまで全身白ずくめ(富太郎ごのみ)で、胸の表記は一文字『Z』。
伝統校の匂いがプンプンします。 甲子園にも春4回、夏3回出ていて、最後の出場は2018年の春選抜の
21世紀枠でした。 今年の夏の予選は、1回戦で11-0で早々に負けてしまいましたが・・・。
また、膳所高校は学業も優秀で、主人公は「京大」を目指し、(あまり仲の良くない)クラスメイトは
「東大」を目指しています。 今春も東大3人、京大45人、阪大53人だそうです。 作者の 宮島 未奈
さんが「京大文学部卒」なので 『膳所高校の卒業生ではないか』 との噂もあったようですが、ご本人は
静岡県の出身で、どうも違うようです。 それにしても、京大卒業生の文学界での活躍は凄まじい。
○ ? おぉっ!
読んでいて、歳をとって涙腺が緩んでいるせいか、2回ほど涙をぬぐいました。 小さい子供が、主人公
たち2人の絵をかいて渡しに来てくれるところ。 二人で組んだ漫才コンビ『ゼゼカラ』が解散宣言から、
来年も続けることになったところ(ネタばれごめんなさい)。
あと、1977年生まれの町内会の同級生のおじさんコンビのクラスメイトが、「さだまさし」ファンで
アフリカに行ってしまっているくだりは、おっ『風に立つライオン』やないかい。まてまて、このおじさん
たちは、まだ40代で「さだまさし」世代ではないのではないか? たぶん「さだまさし」世代といえば
富太郎の年齢前後では?作者の宮島さんが40歳だとすると、話しに唐突に「さだまさし」が出てくるのは
宮島さんのお母さんあたりが、実は熱烈なファンだったのではないか? なぁんて勝手に想像を巡らし。
なぁにぃ『成瀬あかりの朝は早い。』? 5時に目覚ましをかけて、朝のランニングに出かけ、夜は9時に
は寝ているよう。受験生が8時間睡眠だぁ? 人生で、信じられないほど自頭のいい人は見て来ましたが、
あまりにも羨ましすぎる。一方、自身のことを『凡人』と言い切る友人の 島崎みゆき さんにシンパシー大。
ぜひ、幸せになってもらいたいものであります。
続編の『成瀬は信じた道を行く』も、大変気になるところではありますが、8月13日の結果によって、
『吉』と出れば、即購入。『凶』と出れば、来年の7月8日(試験日)まで、お預けということで・・・。
前回から取り上げている、札幌南高校が2回戦で、
市立岐阜商、今回の膳所高校は1回戦で負けてしまい
ましたが、金足農業は第1シードの明桜を撃破!!
毎日、高校野球の地方予選結果チェックに余念のない
富太郎 (地元国立の、プロ注目選手がいる桐朋も、
都立国立も、都立五商も1回戦敗退。 残念です。)
フォト/試験会場、早大15号館101教室の
黒板に張り出された「注意事項」等。
驚いたことに、今年の席は去年の席の隣でした。
答案回収の時にチラ見したら、隣のお兄さんの
記述式の解答用紙は、ほぼ白紙。 ふっと
♪「となり通し あなたとわたし・・・」って
やめぃ!
それにしても、定年後のおやじが、また、
増えていました(含む、富太郎)。
ちなみに某予備校の『肢4最強説』ですが、
今年は、午前35問中、11問(31.4%)、
午後は12問(34.3%) でした。
おぉ!!