富太郎の日常185 『 さくら さくら 』

 毎年、4月の最初の土・日に、国立では「さくらフェスティバル」が開催されます。 例年だと、桜は

散ってしまっていることが多いのですが、今年は寒の戻り(?)で、まさに満開。会場の第3公園や、大学

通りは、凄い賑わいでした。 ♪「さくら さくら 弥生の空は・・・」 江戸幕末には、歌われていた

そうですが、当時から「桜」は3月? おっと、旧暦の弥生は、今なら3月の下旬から5月の上旬くらい

なので、4月の「お花見」でも全然いいのか。 ちょっと「遅ればせ」ですが、今回は『さくら』で。

 〇 JR中央線

 富太郎が60年来お世話になっている「中央線」。 前身の「甲武鉄道」が開通したのが1889年(明治

22年)の4月11日。 当初の新宿・八王子間の予定を立川までに短縮して、2か月繰り上げて開通させ

たのは、『桜見物』のためだったらしいです。 開業時の途中駅は、中野、武蔵境、国分寺の3駅だけで、

武蔵境と国分寺に駅を造ったのは、玉川上水沿いの「小金井桜」を見るお花見客のためだったとか。当時の

お花見客は両駅の間6キロの桜並木をそぞろ歩き、付近の農家が出した茶店は、大いに儲かったそうです。

 その後1924年(大正13年)4月4日に、今の武蔵小金井駅が、観桜のための「仮乗降場」として開設。

駅に昇格したのは、2年後1926年(大正15年)の1月でした。 今の武蔵小金井駅下り1番線の発車

メロディは『さくら さくら』です。 中央線は、この時季「桜色」のラッピング車両があっても・・・。

 〇 さくら (寅さんの妹)

 さくら役を長きにわたり演じた 倍賞千恵子さん は、SKD松竹少女歌劇団の出身。 男はつらいよ第30

作「花も嵐も寅次郎」では、歌劇のレビューを模した場面(例によって寅次郎の夢)で、寅さんが歌った

のが『桜咲く国』。 この曲は松竹系少女歌劇団を象徴する楽曲だそうで、朝ドラ「ブギウギ」に出てきた

『梅丸少女歌劇団』も、ドラマの中で歌っていました。 梅丸の円陣の掛け声は「強く、逞しく、泥臭く、

そして~ 艶やかに!」 余談ですが「花も嵐も寅次郎」で共演したジュリー(沢田研二)と田中裕子さん

は、その後結婚しました。 寅さんの妹の名前 さくら は、戸籍上は「櫻」だそうです。

 〇 にかいのおんな

 60年前の4月、富太郎が小学校に入学した日も、桜が満開でした。 初めての担任の先生はベテランの

女の先生でした。 あまり授業の記憶は残っていないのですが、覚えているのは「櫻」という字を『にかい

のおんな きが××だ (木ヘンに 女の上に 貝2つ) 』と覚えました、という説明です。 「嬰」と

いう字は「めぐらす・とりまく」という意味で、「貝貝」は子安貝の首飾り。たわわに実(さくらんぼ)が

なった桜の木を、「首飾りを付けた女性」に見立てた字なのだそうです。

 この「櫻」の字を使っているのが『櫻坂46』。 円陣の掛け声は「いつも可憐にたくましく! 桜の

ように咲き誇れ! 咲け! 櫻坂46! 満開!」  とは言うものの、元メンバーの 長濱ねる さんと、

平手友梨奈 さんしか、富太郎は知らないのですが・・・。 申し訳ない。


 4月8日、ゴルフ練習場の帰りに、多くのおめかしをした

 新一年生と、その親御さんとすれ違った   富太郎

 (練習場に行く途中に保育園があって、この春、近くに

 新しい園舎が建って、旧園舎は取り壊し中。 その旧園庭の

 桜の古木2本が、ものの見事に満開。 ここ何年かで一番の

 花盛りかと思います。♪「なごり桜も 咲く時を知り・・」

 切られずに、来年も花盛りが観られるといいなぁ。)


 フォト/今年撮った「桜」の写真の一番のお気に入り。

 大学通りの古木ではなく、植え替えられた、

 「さくら通り」の若木のもの。 新一年生のよう。

  そういえば、久しぶりに先生に引率されて下校する

 新一年生を見ましたよ。



 おまけ 問題

 高校時代の担任の先生の名字は?  落語の表現だと、

 「いち はち じゅう の もっくもく」

 「ひとつと やっつで とっ き き」



 答え 平林 (先生)






2024年04月12日