富太郎の日常183 『 球春 』
いよいよ、今年もプロ野球が開幕します。 春の選抜もベスト4が出揃いました。 大リーグは韓国
で華やかに始まりましたが、何だかきな臭い事態に。 ”オオタニさん”の通訳の方が、違法賭博の疑いで
解雇されました。 「嘘だと言ってよ、〇平!」という、見出しの記事がありましたが、これは1919年の
ワールドシリーズであった八百長事件の際に、球界を永久追放されたジャクソン選手が裁判所から出てきた
時に、少年が投げかけた言葉「ウソだと言ってよ、ジョー」をもじったものでしょう。 この八百長事件で
当時ホワイトソックスの8人の選手が、追放されましたが、陪審員裁判では無罪になりました。 チームの
オーナーが経費節減のため、ユニフォームのクリーニング代まで選手の自己負担にしたりしてチームの象徴
の白のストッキングが黒ずむほどであったこと。 マフィアが絡んでいて、選手が脅されていたこと等が、
無罪の要因だったようです。 今回の事件にも、いろいろな背景がありそうですが・・・。
〇 『フィールド・オブ・ドリームス』 1989年 米国映画 主演:ケビン・コスナー
主人公の農場主が「それを作れば、彼がやって来る。」という天の声でトウモロコシ畑をつぶして、野球
場を造ると、永久追放されたホワイトソックスの選手たちの亡霊がやってきて、試合を始める。 彼らが
去った後、一人残っていたキャッチャーがマスクを外すと、野球選手になる夢叶わず、主人公とも仲たがい
していた死んだ父親だった。 追放された8人には、キャッチャーは入っていなかったのですね。 この
映画には原作があって、本の題名は『シューレス・ジョー』。 「嘘だと言ってよ」のジョーです。
この映画の途中に、元トウモロコシ畑の球場での試合に参加を誘われる「今は世を倦み隠遁生活を送る、
かつて野球選手になる夢を持っていた作家」が出てきます。原作では『J.D.サリンジャー』と実名です。
〇 『ライ麦畑でつかまえて』 1951年発行 作者:J.D.サリンジャー 米国の青春小説
原題は「The Catcher in the Rye」。 直訳だと「ライ麦畑の捕手」。
実際この題名での翻訳本もあるようですし、村上春樹さんの翻訳本は「キャッチャー・イン・ザ・ライ」と
原題をカタカナ表記にしたものが使われています。
とはいえ、野球のキャッチャーに関する部分としては、死んだ弟のミットが出てきた程度しか記憶になく
主人公(17歳の少年)が公園で聴いた♪「ライ麦畑で誰かが誰かを捕まえたら・・・」という歌で元気が
出たという記述が出てきます。( if a body catch a body coming through the Rey )
ん? なんか聴いたことがあるなぁ と思ったら、ドリフの『誰かさんと誰かさん』じゃないですか。
♪「誰かさんと 誰かさんが 麦畑 チュッチュッチュッチュッしている いいじゃないか・・・」
(1970年 詞:なかにし礼 曲:スコットランド民謡) PTAにはあまり評判の良くなかった曲ですが、
原曲も、英語圏では『春歌』なのだとか。 ライ麦(はだか麦)は、草丈が大人の背丈ほどもあるため、
中に紛れ込むと・・・。 主人公の少年が、自分がなりたいのは「ライ麦畑で遊んでいる子供たちが、
崖から落ちそうになったときに、捕まえてあげる『ライ麦畑のキャッチャー』のようなものだ」と妹に言う
場面あります。 どうも、野球のキャッチャーというよりは、不良少年少女を救う(?)ポジションという
ところでしょうか。 この作品自体が、教育委員会に睨まれた時期もあるようです。
〇 SSK (スポーツ用品メーカー) ♪「勝利はいつも SSK」
最近は観なくなりましたが、昔はよくスポーツ用品のテレビコマーシャルが流れていました。
このSSKというメーカーのCMはユニークで、中学生くらいの野球部員たちが、中一の英語の教科書に
出てくるようなフレーズをずっと繰り返しながら練習しています。 『 jac has a bat &
two ・・・・s』下ネタ?いえ「青春」ならぬ『球春』です。今なら間違いなく、放映不可でしょう。
ちなみにSSKは「佐々木スポーツ」で、さ さ き の頭文字。 DAIGOのDAI語が生まれる
ずっと前から、このメーカー名らしいですよ。 巨人の坂本、岡本、戸郷、等が契約選手。
どちらかと言えばアンチでしたが、『松田聖子(62)
中央大学法学部通信教育課程を卒業』の記事を見て、
富太郎は、涙目に。 来年、デビュー45周年!
(吉永小百合さんが早大を、欽ちゃんが駒大を、相川
七瀬さんが国学院を応援するように、聖子さんにもOG
として、一緒に中大を応援していただきたいものです。)
フォト/ファンクラブに入っている体育会系2号から
もらった、ジャイアンツの「卓上カレンダー」
『今年は アベ』で。
お願いしますよぉ、監督ぅ!
久しぶりに開幕戦は『阿部ユニ(背番号10の旧モデル)』
を着て、応援しようかと思っております。
♪「何だか 今年は 行けそうな気がする~」