富太郎の日常159 『 かぼちゃ 』
渋谷の区長さんが、「ハロウィンに来てくれるな。」とコメントを発表したようです。 ハロウィン。
10月31日。物の本によると、元々は古代ケルト人の「収穫を祝うお祭り」で、ケルト暦では、冬の
始まりである11月1日からが新しい年。 その前夜、古い時と新しい時、闇と光、あの世とこの世が
混ざりあうと考えられていたので、10月31日は死者のことを思い、あの世から訪れた死者をもてなし
供養する日として大切にされていたのだそうです。 なんか盆と正月と秋まつりが一緒に来た感じ。
ハロウィンと言えば「かぼちゃ」ですが、ランタンを「カブ」で作っていたのを アメリカに渡った
ケルト系移民が、「かぼちゃの方が手に入りやすい」という理由で「かぼちゃ製」が浸透したのだそう。
〇 かぼちゃ大王
富太郎の好きな「スヌーピー」に、チャーリーブラウンの親友で「ライナス」という登場人物がいます。
指しゃぶりがぬけず、いつも『安心毛布』を離さない少年ですが、冷静沈着で、その発言は哲学的です。
ただ、ハロウィンの日になると(新聞の連載漫画なので、毎年やってくる)、『かぼちゃ大王がかぼちゃ畑
から立ち現れて、世界中の子どもたちへおもちゃを持ってくる」と信じて、それを見届けるためにかぼちゃ
畑から動こうとしません。 そんな彼を心配してチャーリーや姉のルーシー達が声を掛けますが、彼は、
曰く『かぼちゃ畑に座っているのは、悩める心にとって非常にいい治療法だと、ほとんどの精神科医の
意見は一致しているよ。』 曰く『思うに、何を信じてもいいんじゃないかな? 真剣な気持ちを失わない
限り!』 曰く『僕の経験では、他人と論じてはいけない3つのことがある・・・。宗教、政治、そして
かぼちゃ大王!』 好きだなぁ「スヌーピー」。 哲学的なぶん、ミッキーより、スヌーピー派。
〇 パンプキンパイ
多分「スヌーピー派」と思われるのが、『まっさん』こと さだまさし 。理由は、ヒット曲「あまやどり」
の中で♪「・・スヌーピーのハンカチ 貸してあげたけど 傘の方が良かったかしら」と歌っているから。
(まあ、「ミッキーマウスのハンカチ」という替え歌ヴァージョンもあるんですけどね。)
で、まっさんの1979年発売のアルバム「夢供養」の中の一曲が『パンプキン・パイとシナモンティー』。
二丁目にある『安眠(あみん)』という喫茶店。お人好しな36歳・独身のマスターがやっていて、コー
ヒーは確かにうまい。でも僕ら男には理解できないないが、娘らはここのかぼちゃパイが美味しいという。
♪「・・・パンプキン・パイとシナモンティーに 薔薇の形の角砂糖二つ シナモンの枝でガラスに三度
恋しい人の名を書けば 愛がかなえられると 娘らは信じてる」 この歌以降 まっさん は、シンデレラ
コンプレックスと言われていたらしい。 その後も「シンデレラ」になぞらえた女性の出てくる歌を
何曲か歌っています。(「Final Count Down」「下宿屋のシンデレラ」)♪「僕らの馬車が南瓜に戻る」
〇 カボチャ音頭
まっさんの先輩。フォークの神様と言われた 岡林信康 の楽曲(1977年アルバム「ラブソングス」集録)
♪「去年と今年じゃ日よりも違う カボチャのでかさも ちょいと違う わたしゃ 生身の人間だから
物差しどうりにゃ 動けません 今年しゃ カボチャの当たり年 カボチャ音頭で エエじゃないか」
社会人になったころ「都内本店支店運動会」というのがあって、チームごとに応援に工夫を凝らしたり
していたのですが、その年の実行委員だった「番町小学校出身のH先輩(富太郎の日常 152回参照)」が
テーマを『パンプキン立川(支店)』と定め、運動会の間中チームテントでこの曲を流していました。
本店の知り合いに「何でパンプキン立川なの?」と聞かれましたが、『さあ?』と答えるしかなく・・・。
〇 ほうとう
山梨県民のソウルフード「ほうとう」。 『ゆるキャン△』にもそんな場面が出てきます。風邪をひいた
なでしこ のお見舞いに「ほうとう」を持参した 野クル(野外活動サークル)の部長 千秋 に、なでしこ が
言います。「梨っ子 あきちゃんが作る本場の ほうとう 楽しみだなぁ」 千秋は「私だって曲がりなりにも
山梨県民・・・。県民の本能が、本物の ほうとう の味を知っている筈・・・! 私にだって 本物の激ウマ
ほうとう が作れる筈だ-ッ!!!」 で、なでしこ の家族はみんな大満足。 千秋は風邪をうつされます。
富太郎は、焼いて塩をふった「かぼちゃのスライス」は大好物なのですが、かぼちゃの煮込みうどんは
どうも・・・。 テニス部の合宿で山梨に行ったときに、食堂でみんな「これを食べなきゃあ!」と言って
ほうとう を注文している時に、ひとり「味噌ラーメンで!」と言って場の空気を乱したのは、私です。
ライナスなら『欠点? 欠点だって? 違うよ・・・これは みんな個性だよ!』と言ってくれる気が。
そんな事はないか。 ちなみにライナスは10月生まれのよう。
何ということ! 今年も試験に落ちた 富太郎
凡人には「失意泰然」がいかに難しいか実感。
『失意呆然!!!』
♪「・・・涙で文章が滲んでいたならぁ・・・・」
フォト/大学通りの床屋さんの前に設置された
ハロウィンのディスプレイ。
近づくと、楽器の演奏が始まります。
その他
「試験の結果通知」は、まだ届かないのですが、
法務省の公開している情報によれば、
1次(筆記)試験の合格点は 211.0点
記述式の基準(足切り)点は70点満点中 30.5点
富太郎は、記述で「足切り」だったと思われます。
通っていれば、2次(面接)試験の会場は、
(例年だと)渋谷だったのですが・・・。
新聞に載っていた「時事川柳」 東京・森さんの作品
『 来ないでと 大きく × を描く 渋谷 』