富太郎の日常145『7月2日 早稲田会場』
2週間のご無沙汰でした。富太郎です。かれこれ10年以上、毎年7月の第1日曜日は、司法書士試験。
今年も受けてまいりました。 実録(日記風)、富太郎の7月2日です。
〇 朝
4時起床。目覚ましが鳴る前に、というか4時間くらいしか寝られず、あとはずっと寝がえり。
受験六法「民事保全法」の条文を見つつ、検温・血圧測定。ストレッチをし、牛乳を飲む。 ルーティン。
1時間ほど最後の復習をして、録画した「モヤさま」を観ながら、いつも通りの朝食。 緊張か(?)、
お腹がゴロゴロして、久しぶりにセイロガン(「正露丸」という表記だと知ったらプーチンさんが・・・)。
心の中で♪『エイコラゴーゴーやっつけろ 年がら年中泣かされた どろんこ苦行は何んのため 勝って
帰らにゃ 男じゃない(「貴様と俺」布施明/作詞:岩谷時子)』と歌い、テンションを上げながら家を出る。
国立駅で7時20分発の中央線に乗る。♪「力! 力! 中央! 中央!」。 車内で、信託の書式を
復習。 中野で東西線に乗り換え、早稲田で下車すると、受験生の大集団。 人並みに飲まれ受験会場へ。
会場は「都の西北 早稲田の杜に 聳ゆる甍」の15号館。受験番号が近いので、去年と同じ101教室。
席は3人掛けの真ん中・・・最悪。 と落ち込んでいたら、右隣の人が結局来ず。 その人の無念さを思う
と大変申し訳ないのだけれど、 受験の神様、ありがとう。
〇 午前の部 2時間 (憲法・民法・刑法・会社法) 『落ち着いて 正確に 答えを1本決めろ!』
開始前の長い説明を聞いている時に、サッカーの国際親善試合よろしく、心の中で『国歌斉唱』。
「始めてください。」の合図とともに、戦いが始まる。 「見直し不要」の問題にチェックを入れながら
解き進めると、チェックの連続。「いいぞ、いいぞ、おいっ!」と思っていたら、「すみません。」と
試験官のお姉さんに声をかけられる。本人確認でマスクを取る。 全く気が付かず「すみません。」とつい
声に出して謝ってしまう。 20何年の受験生活で初めて。 これって『ゾーン』?
30分ほど時間を残して、解き終わる。35問中28問にチェック。ムフフフフと心の中でほくそ笑む。
「えんぴつを置いてください。」の声で終了。 当然のことながら、アディショナルタイム(注)はなし。
〇 昼休み
自分の席で、そのままいつもの試験定食を食べる。〆はユンケル。 ここで、セイロガンを飲むかどうか
悩む。ユンケルとセイロガンの飲み合わせって・・・。 試験中もトイレに行けないわけではないけれど、
1問2分目安で解いていく午後は、トイレに行くロスタイムで3~4問分の影響が出る可能性が大。
「ええ~い、飲んじゃえ!」セイロガンも飲んで、時間に余裕のあるうちに、トイレへ。
やはりと言うか、えーこんなにと言うか、廊下まで長蛇の列。 去年はこれが嫌で、近くのホテルのデイ
ユースを使ったのだけれど、今年は利用時間が午後の2時からに変わっていて、活用できず。 しかも、
値段も1万円くらい上がっていた。 で、トイレにたどり着くまでに10分以上要する。 さらにトイレの
中に、個室を使う人の新たな列が。 早稲田の学生さんは、困らないの? それとも、アウエーの洗礼?
〇 午後の部 3時間 (民訴系3法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法、
不登法記述、商登法書式) 『守って 速攻! 根性見せろ!』
「始めてください。」の合図とともに、後半戦スタート。試験の神様に『一礼』して始める。 しまった、
午前やるのを忘れた。神さまに謝っておく。午後は苦手な民訴系から。去年はここでの大失点が「足切り」
の一大要因に。 まずは慎重に入る。 と、なんという事。 7問すべてにチェックが。 本日2度目の、
ニンマリ。 これがいけなかったのか、司法書士法の次の供託法から、要見直しの△の連続。 更には、
自信のあった不動産登記法(最後の模試で、奇跡の16問全問正解)も、△の嵐。 しかも、問題がすんなりと
頭に入ってこないため、読むのに苦労し、時間を相当持って行かれる。 不安を次の問題に引きずらない
ために、その都度アクエリアス(机上にペットボトルを1本置くことが許されている。)を一口。 択一式
最後の商業登記法は、毎年記述式に気が行ってしまって、出来がよろしくないので、時間をかけて解く。
記述式には、予定よりも10分遅れで取組み開始。 不動産登記法は細かな指示が多く、時間が・・・。
商業登記法に入ったときには、残り45分。最低50分は残したかったので、ちょっと動揺。問題の読みが
雑になっているのが自分でもわかる。 大問2題のうち、1問目までは何んとかなったが、2問目の途中で
根本的な読み違いをしていたことに気づき・・・。 直前チェック講義のYouTubeで観た、I塾小山講師の
『心が折れてからが勝負!』の声が耳に。あとは「何でもいいから書いちゃえ。点になったら儲けもの。」
と、とにかく埋める。 「ペンを置いてください。」の声で終戦。 まったく見直しできず。 嗚呼!!
でも、Qちゃんではないけれど「楽しかったぁ~!」 この充実感で、8,000円は安い!!
その後、答案枚数の確認で散々待たされて、「退室して結構です。」のお許しが出て、帰路へ。
♪「駅へ向かう人の群れは誰も無口で 「解答速報お配りしています」 の声を聞いていた・・・」
東西線で、答え合わせをしている受験生もいたけれど、富太郎は燃え尽きました。 あしたのジョー。
「あっ、トイレに行くのを忘れてた。」と思い出し、中野の駅で用足し。 無事に家に帰りつきました。
帰っても、その日はあえて予備校の解答速報は見ず。 理由不明。
戦い終わって、陽が暮れて・・・
当日の夜は、試験前日よりも眠れなかった 富太郎
(翌日の午後は、現役のみなさんには申し訳ないですが、
昼寝三昧。素浪(老)人の特権ということで。 御免!)
フォト/大隈重信(先生)像
「今年もお世話になります。」とご挨拶。
試験前に写真なんか撮っているのは、富太郎だけかと
思ったら意外とチラホラ。「おい、おい、大丈夫か?」
『お前もな!』
〇 翌日談
解答速報は、午後からにしようと思っていたけれど、
我慢できずに10時前に2校チェックして、同じなのを
確認してから、自分のと答え合わせ。
なんと、午前午後ともに35問中、32問正解。PB。
まず択一での足切りの心配はなし。昨年のリベンジ成功。
となると、問題は記述。ここ3年で一番書けてないし、
3年前70点満点で、ひと桁得点の黒歴史もあるし・・・。
書式の基準点(35点程度と言われている)さえ
クリアできれば、たぶん『合格』なのだけれど、微妙。
あとは、10月10日(火)の合格発表を待つのみ。
「ニューヨークへ行きたいかぁ?」 『おぉー!!』
(注)アディショナルタイム
昔は「ロスタイム」と言った。 試験ではありえないと
思っていたら、予備校の先生が解答速報の中で、
「埼玉会場で停電があり、午前の試験が30分延長され、
午後の試験時間もその分ずれました。」と言っていた。
『あるんだぁ!』 エアコンも切れてただろうし・・・。