富太郎の日常142 『梅雨のリヴィエラ』
♪「あいつによろしく伝えてくれよ 今ならホテルで寝ているはずさ・・・」 ご存じ、森進一の『冬の
リヴィエラ』。作詞 松本隆 作曲 大瀧詠一 の名作です。 「なぜ、この季節に?」かというと、試験が
近づき、テンションがあがって鼻歌が止まらない(哀しみでは、決してない)。そんな時、「冬」じゃなくて
「梅雨」でもいいのではないか、と松本隆先生には大変失礼ながら、思ってしまったわけです。 この歌で
富太郎の一番好きなフレーズが、『皮のコート ボタンひとつ とれかけて サマにならない・・・』。
さすがにこの時季「皮のコート」は蒸れるしカビも生えそうですが、「レインコート」なら行けるのでは。
そんな訳で、今回は『〇ゆの~』をテーマに。ちなみに『リヴィエラ』は、伊語で『海岸』なんだそう。
〇 『つゆの~』
「つゆのあとさき」 毎度の まっさん(さだまさし) で恐縮です。 男女の別れの曲ですが、♪「梅雨の
あとさきの トパーズ色の風は 遠ざかる 君のあとをかけぬける」 嗚呼、なんて詩的な。センスのない
富太郎には「トパーズ色の風」というものが、目をつむっても見えてこないのが残念であります。 なお、
文豪 永井荷風先生 の作品にも、銀座のカフェの女給さんを描いた「つゆのあとさき」という作品がある
ようですが、富太郎は未読です。 こちらも残念。
「つゆの色」 関西の人は、関東の汁は色が黒くて気持ちが悪いと言い、関東の人は、関西の汁の色は
薄くて味気ない、と言うようです(あくまでもイメージ)。 関東はそば(ざる)、関西はうどん(きつね)。
富太郎は、両方好き。 汁の色が逆だったら、ちょっと物足らないかもしれません。 個人的意見です。
〇 『あゆの~』
「鮎の解禁」 富太郎のイメージでは、6月1日なのですが、ある意味当然のことながら、東北では7月
1日が多く、埼玉の高麗川では竿釣りは6月15日、投網は8月1日。 また、川によっては、上流と、
中流で解禁日が違うところも。 そしていずれも「漁協」が管理(チケット販売)。 鮎は貴重品なのです。
「鮎の塩焼き」 前にも書きましたが、富太郎は煮魚・焼き魚が苦手。ただ、人生で一度だけ鮎の塩焼き
を美味しいと思ったのが、生産性本部の診断実習で行った山形・山寺のペンションで食べた一匹。 たぶん
あの時以上に味わえるシチュエーションはないと思うので、自分から鮎を注文することはないでしょう。
「あゆのindependent」 浜崎あゆみ は、苦手。「〇〇すべき」というフレーズが耳について・・・。
唯一、CDを買ったのがこの曲。理由「日テレの野球中継のテーマソング」だったから。 ただ、あゆ には
申し訳ないのですが歌詞が覚えられず、鼻歌は♪「タランタ タランタ タランタ タランタ タランタァ
タンタンタン タタント ンタタ ンタタ ンタタ ンタタ ・・・」 残念!
〇 『まゆの~』
「繭の色」 小学生の頃、夏休み前に担任の先生がクラスのみんなに「かいこ」をくれて、飼育体験。
その時に「かいこにマジックで色を塗ると、その色の糸をはいて繭球を造る」との説明があったけど、
誰も挑戦せず、答えは得られず。 富太郎は、白い繭を通り越して、蛾が出てきて、卵を産むところまで
観察。 さらに虫が苦手になりました。 結局、卵はかえらず「2代目かいこ」は見れずじまい。
「眉の太さ」 富太郎は眉が薄いというよりは、ほとんどありません(自称 麿)。むかし、眉を濃くする
ための「ミクロゲンパスタ」という商品のCМをやっていましたが、今でもあるのでしょうか。 また、
富太郎は、かなり早いうちから白髪頭でしたが、染めたことはありません。 ♪「ありの ままの 姿
見せるのよ~」 と言うほどのこだわりもなく、本当にありのままで、申し訳ない。
「真由」 まゆみさんは多いですが(いとこにもいます)、鶴田真由という女優さんの名前を耳にしたとき
キッバリとした、潔さのようなものを感じました。そして、勝手に 鶴田浩二 の娘だと勘違い。 この春から
の連続テレビ小説「らんまん」にも出演されるようですが、『舞い上がれ!』ロスで観るきっかけを失って
いました。 主人公が「富太郎」被りで、ちょっと気恥ずかしいし。 いつか、チェックします。
と、ここまで書いて、「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」の脚本を書いた、向田邦子さんのエッセイに
『夜中の薔薇』『眠る盃』という作品があるのを思い出しました。 いずれも歌の歌詞を聞き間違えて覚え
たというエピソードからきた題名です。 とても「こだわり」や自己主張」の強い方だったようですが、
「平凡な日常」とか「ありふれた人生」を優しい視線で掬い上げる名手だったと思います。 学生の頃から
エッセイが好きで、特に 山口瞳さん や 永六輔さん の本は発行されると必ず買っていたのですが、お二人も
「こだわり」「自己主張」が強く、「曲がったことが大嫌い」でした。富太郎の物の考え方にも少なからず
影響しています。 歳をとり「直球一本」とはいかなくなりましたが「真っ向勝負」は続けたいものです。
プチ心に響いた言葉
パリ五輪内定第1号に決まった 松田詩野 選手(20)
『失うものは 何もない。 やってやるぞ!』
という気持ちです。
『同じく!!』 富太郎(65)
フォト/梅雨の紫陽花
大学通りの小さな公園に、咲いていました。
「紫陽花」と言うくらいだから、「紫」を
イメージしますが、同じ紫でも、水色に
近いもの。赤みがかかったもの。なかには、
真っ白なものまで。 それぞれ咲き誇っています。
♪「NO.1にならなくてもいい もともと特別な
Oniy one!」
『えっ。黄色まで?』と思ったら、
園児の帽子でした。
試験まで、あと23日