富太郎の日常26 『春の歌 私の3曲』

今年は春一番が例年になく早く吹いたのですが、

サイトの不具合の補修に悪戦苦闘している間に、気が付けば2月ももうすぐ終わり。

1月は往く、2月は逃げる、3月は去る、とは言い得て妙です。


そんなわけで、今回は「春の歌」で、再開します。


1曲目 「春一番」 キャンディーズ 1976年3月発売

♪雪が解けて、川になって流れていきます・・・ 『蘭ちゃん!』

春になると、まっちがいなく思い出します。

キャンディーズが大大大好きだったショウジ君は元気でしょうか。

ラジオで蘭ちゃんが言っていた『そうでっしゃろ』というフレーズを使うと、

「マネするのはやめてください。」と必ず怒られました。

キャンディーズは「8時だよ、全員集合!」でのアシスタントで売れ始め、

「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」で伊東四郎や、小松の親分さんともからんでいました。

そういえば、この番組には若大将・加山雄三や、西田敏行もカバ大将で出ていましたっけ。

そして「普通の女の子に戻りたい」と言って、解散を発表した後は、コントの中で

「蘭、私たちには時間がないのよ。さぁ、笑って!」『ウン!』というやり取りが、お約束でした。

その解散コンサート(ファイナル・カーニバル)は、1978年4月4日の後楽園球場。

「寒くないですかぁ~?」『寒くな~い!』のやり取り。まだ、ドームではなかったのです。

当時、ピンクレディーが人気絶頂でしたが、富太郎的には、キャンディーズのほうが・・・。

そして、この解散コンサートを「研修を抜け出して見に行った」と言っていた会社の先輩が

少なくとも2人はいます。コンサートの開演は5時頃だったはずですが。


2曲目 「北国の春」 千昌夫 1977年4月発売

♪白樺、青空、南風・・・
20代の終わりに、生産性本部に勉強に行かせてもらったときに、
同じクラスで、中国からの留学生が5人一緒でした。
最初の診断実習で岡山県の企業に行ったときに、同じグループでご一緒させていただき、
懇親会で5人が日本語で歌ってくれたのが、『北国の春』でした。
中国語バージョンがあって、日本の歌では当時一番有名だったようです。
今にして思うと、日本に勉強に来るにあたって、一生懸命覚えてきてくれたのかな、という気もして、
この歌は、『春』だけにとどまらず、生産性本部時代を思い起こさせます。

富太郎が初めて東京を離れて暮らしたのは、生産性本部修了後、転勤で赴任した3月の秋田でした。

羽田から飛行機に乗ったときは好天で温かく、上空、雲の上も当然いい天気。

それが着陸態勢に入り、雲を突き抜けると山と平地が、一面白黒の世界。吹雪いていました。

リムジンバスに乗って、秋田の駅前に。迎えに来てくれていた課長さんに最初に言われたのが、

「富太郎君。こっちでは、フードのあるコートじゃないとだめだぁ。」

『すごいところに来てしまった。』というのが、第一印象でした。

その後かまくらで有名な「横手」を担当し、『強い風で、雪は電信柱の横に積もる』ことを知ります。

そんな冬をじっと耐えて、やっと迎える春のうれしさ。この歌の本当の味わいを知ることができました。

その後も、札幌と大館で「北国の春」を迎えることになるとは、当時は知る由もなかったのですが・・・。


3曲目 「なごり雪」 かぐや姫 1974年3月 アルバム収録曲

           イルカ  1975年11月 (カバー)発売

♪汽車を待つ君の横で僕は、時計を気にしてる・・・

卒業間近に高校から駅に向かう帰り道、同じクラスの維大君と「なごり雪」の話になりました。

富太郎にとっての「なごり雪」といえば『イルカ』だったのですが、

フォーク好きの維大君にとっての「なごり雪」は、『伊勢正三』だと言われ、びっくりしたのを、

昨日のことのように覚えています。すごくいい天気で、冬晴れだったことも。

その後何十年も、この季節になると毎年のように「イルカ」が出てきて、この歌を歌い、

そのたびに、あの日のことを思い出します。別に特別なことがあったわけではないのですが、不思議です。

不思議といえば、誰かがカラオケで歌う「なごり雪」を聞いて「上手いなぁ」と思ったことがありません。

たまたま富太郎の周りには、「なごり雪」のカラオケ上手がいないだけなのでしょうか。


もう一曲 「春なんだなぁ」 小椋佳 1977年3月発売

♪学生が自分らの青春に気付かずに・・・

学生の頃、富太郎はよくラジオを聞いていました。

日曜日は、ベストテン番組のはしご。歌謡曲全盛でした。

当時通っていた大学は、まだ御茶ノ水にあり、
この曲の2番

♪若者がすれちがう娘らをふりかえる

何気ない素振りして駿河台1丁目

春だ 春なんだなあ

老人の肩にも陽射しが踊り

楽器屋はレコードを流してる愛の唄

本屋では新しい教科書を売り出した

まさにこの歌の通りの春。青春でした。

今は「老人の」ほうですが・・・。

やっぱり春になると、思い出す一曲です。


復活第一弾は、以上です。また、次回。


 フォト/キャンディーズのカセット(全曲集)    

     1981年の表記あり






2021年02月26日