富太郎の日常126 『 風に吹かれて 』
♪「・・テニス焼けの笑顔 遠い町へ行って もう帰らないの・・・」1975年発売。『好きよキャプテン』
とんねるずの歌「雨の西麻布」でもお馴染み(?)、ザ・リリーズの妹さんが、一月に亡くなりました。
62歳でした。 ちょっと年上の「ヒデキ感激!」の西城秀樹が亡くなったときもショックでしたが、
とうとう年下のアイドルが亡くなる歳になったかと、背中がまるまる今日この頃。 当時の振り返りから。
リリーズのCМといえば、富太郎が思い出すのは、ライオン・シグナル(携帯用歯磨きセット)。
♪「風に吹かれて来た~よ 人に会うのが 旅な~ら~ば 食べて歩くのも 旅なのさ~」1976年頃。
ゼミ合宿とか、ユースを泊まり歩いての旅とか、ライオン・シグナルをぶら下げて洗面所へ。学生の宿には
歯ブラシなんか置かれていませんでした。 今回は『風に吹かれて』をテーマにしてみました。
〇 ボブ・ディラン (米国の歌手)
2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞した、ボブ・ディラン。 富太郎が知っているのは、
日本のフォーク歌手が盛んにコピーしていた『風に吹かれて』くらい。しかも、根っから英語が苦手なので
歌詞の内容はわからなかったけれど、発売が1963年で、当時はベトナム戦争の頃のせいか、ちょっと寂しげ
なイメージ。 去年NHKの「クローズアップ現代」で、桑田佳祐が自身の訳詞で歌うのを聞ました。
♪「どれだけ道を歩いたら 人として生きられる? どれだけ遠くに逃げたなら 静かに眠れるだろう?
どれだけミサイル撃ったなら 過ちに気づくだろう? その答えは 風の中 風に吹かれてる 」
もしかしたら、今日の状況は、この歌が発売された当時と、近いものがあるのかもと思った次第です。
ボブ・ディランと言えば、富太郎にとってはGAROの『学生街の喫茶店』。1972年の発売。
♪「・・・学生でにぎやかなこの店の 片隅で聴いていたボブ・ディラン・・・時は流れた 」
御茶ノ水は、神田駿河台あたり。 富太郎が入学したころ、中大はまだ駿河台にありました(卒業したのは
「まむしに注意!」の多摩校舎だけど。)。 ヘルメットをかぶった学生運動の人が、たくさんウロウロ。
試験中に乱入してきて、答案用紙を持ち去られるというようなことも・・・。 時は流れた。
〇 五木 寛之 (作家・早大中退)
1966年に「さらばモスクワ愚連隊」でデビューし、翌年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞。
さらにその翌年の1968年に週刊読売に連載されたのが、第1エッセイの『風に吹かれて』。富太郎は文庫
で読んだはずなのですが、失礼ながら全く内容の記憶なし。 富太郎にとっての五木作品は、1969年から
週刊現代に連載された『青春の門』。もちろん読んだのは、週刊誌ではなく文庫になってからなのですが、
まあ陰々鬱々。それでも、連載物だったせいか続きを読まずにはいられませんでした。今なら架空の大学名
を使うのでしょうが、はっきりと「早稲田大学」と明記。 早稲田以外では成り立たない気がします。
この作品は映画化されていて、主人公「信介しゃん」の義理のお母さんを、あの吉永小百合さんが(早大
卒)。なかでも印象に残っているシーンは、旦那さん(主人公のお父さん)が炭鉱事故で亡くなり、自身が
炭鉱の現場で働き始めて、休憩時間に疲れて寝込んでしまうという場面。 ちなみに「信介しゃん」の
幼馴染の少女 織江 を演じたのは、NHKの朝の連ドラの爽やかなイメージから一変させた、大竹しのぶ。
富太郎と同じ齢。 お互い歳を取りました。 というのは、大竹さんに失礼か。
〇 海援隊『あんたが大将』
♪「・・・手柄話が多すぎる 風に吹かれて生きてたくせに いつのまにやら悟りきり 世界はあんたの
為にある あんたが大将・・・』 武田鉄矢さん作詞の1977年の歌であります。
「ボ~ッ」と生きていた大学生の富太郎に、♪「風に吹かれて生きてるくせに」と母親が歌でダメ出し。
母親は90を過ぎましたが、「あんた、またお腹が出たわねぇ!」と、毒舌は健在です(^^;
テニス部で、「キャプテン」ではなく、
「マネージャー」だった 富太郎
(転勤で「遠い町」へは行ったけど、
浮いた話はありませんでした。残念!)
フォト/富太郎の腰痛対策で、最近我が家に
登場した、犬のぬいぐるみ型ツボ押し器。
名前は「コタロウ」(商品名)。
『つ、つぶれるぅ。勘弁してくださいよぉ!』
と、悲鳴が聞こえてきそう。