富太郎の日常 270 『2025 あんたが大賞』

 今年も残り1週間を切りました。 そこで、♪「・・自慢話が多すぎる 風に吹かれて 生きてたくせに

いつのまにやら悟りきり 世界はあんたのためにある・・」(あんたが大将/海援隊)てなことに、なって

いなかったかと反省しつつ、相変わらずの「独断と偏見」の、超々個人的『大賞』の発表です。


 〇 一番聴いた歌 大賞 は

 不本意ながら(失礼)、RADWIМPSさんの、『賜物』です。 紅白でも歌唱されるそうです。

 連続テレビ小説『あんぱん』を楽しみに観ていましたが、その主題歌として連日聴いて(聞かされて)

いました。 独特な旋律は、決して嫌いではないです。 が、如何せん、歌詞が聞き取れない。「それは、

あんたの歳のせい。」と言われれば、そのとおりではありますが、放送終了後、民放の歌番組で「歌詞の

テロップ」を見ながら聞いても、何を言っているのか意味がわからない。 主演の今田美桜さんは『世界観

にぴったりと感じました。』とおっしゃったらしいので、聞く人が聞けば、そうなのでしょう。

 『歌は世に連れ、世は歌に連れ』という言葉があります(出所は「ことわざである」「NHKの宮田輝ア

ナである」「ロッテ歌のアルバム司会の、玉置宏さんである」等諸説あり。)。  最近の歌番組は、観な

くなったということは前にも書きました。 なんか、馴染めなくて。 一方で「これが定番!世代別ベスト

ソング(MCさまぁ~ず)」とか、「この歌詞が刺さった!グッとフレーズ(MC加藤浩次)」とか・・、

の番組があるところを見ると、富太郎と同じような思いの人も多いのではないかと勝手に思っています。

 最近の音楽を作る人たちは、「どうだ、素人には歌えねぇだろう!」と上から目線なのではないか。

だから、じじいは昔の歌を鼻歌うのさ。 紅白の楽しみは『AKBヒットメドレー』。見るのは、録画で。


 〇 ドラマ 大賞 は

 大河『べらぼう』です。 『あんぱん』も良かったのですが、戦争前後のお話が(ドラマの流れ上、必要

だったのは重々解るのですが)やはり重かった。 『べらぼう』も、重い部分もあったものの、「笑い」や

「洒落」で上手く流していった気がします。 最初は主人公を窮地に追い込む最悪の敵役が、その後の展開

で、力を合わせる役回りに変わっていくのも、日本人好みだったのではないでしょうか(富太郎だけ?)。

 出演の女優(あえて)さんも、綾瀬はるかさん、小芝風花さん、福原遥さん、橋本愛さん等々、旬の

実力派が目白押しでした。 主演の 横浜流星 さんは、正直あまり好きな俳優さんではなかったのですが、

「いなせ」な主人公にまさにピッタリ。 見損なっていました。 大ヒットの映画『国宝』にも出演と、

今年は、まさに「べらぼう」な活躍でした。 重ね重ねおめでとうございます。

 もう一作。 富太郎が一番楽しかったのが、中井貴一さん、小泉今日子さん主演の『続・続・最後から

二番目の恋』。 審査員(=富太郎)特別賞ということで。 シナリオ本も3冊買って読んじゃいました。


 〇 本や!大賞 (富太郎は本屋さんではないので、関西弁(風)に) は

 村上春樹さんの『1Q84』です。 って、昨日まで読んでいた本やないかい。 「迷宮」「パラレル」

「世界と世界があわさる場所」「出口」と、村上ワールド全開。 それにしても長い。Book1~3で、

のべ約1,600ページ。 根がケチなもので、読み始めた本を途中で止めるということはなかったのですが、

寄る年波か、最近は簡単に「途中で放棄」した本多数。 それを最後まで読ませ切る力量に感服。

 とはいえ、登場人物たちにも「私にも、それ以上の説明はできない。」「脈略がまだ見えてこない。」と

言わしめているのだから、例によって、お話し的には(少なくとも富太郎には)難解でした。 そこで、

 私見1 「10歳で出会った少年少女が、30歳で邂逅する」、『二十年という歳月』、時の流れが

テーマなのではないか。 孔子が「論語」で『三十にして立つ(30歳で自己の見識を確立し、精神的に

自立する)』と言っています。 それが、パートナーとめぐり合い、お腹には子供がという展開なのかも。

 人生のステージの変わり目を「別の世界」に例えたのではないか。 主人公たちは、出口を見つけて元の

世界(?)に戻ったつもりですが、そこは見覚えのある看板の左右が反転している、きっとまた別の世界。

 思い返すと、10歳から30歳の20年はとてつもなく長く、30歳から50歳の20年は無我夢中で

あっという間だったけれど、50歳から(もうすぐ)70歳の20年は、飛ぶようで、50歳の頃のでき事

も、ついこの間のように思い出されます。 人生は長いようで短い。 短いようで長い。

 私見2 この本は「サリン事件」をきっかけに書かれたと記憶していますが、およそ20年経った今日、

『宗教の二世問題』から、教祖(の替わりに狙われた総理)殺害事件。 「NHK集金人問題」に端を発し

た、NHK党党首の起こした諸問題(亡くなった人も出ている)。 本でメインに扱われた事柄が、まさに

事件となり、裁判進行中という、なんとも気持ちの悪い現実。 予見して書いたとも思えませんが、やはり

村上春樹、恐るべしです。 いつか、絶対、ノーベル文学賞を。


 〇 日本プロスポーツ大賞 は

 ドジャースの、山本投手 との報道がありました。

 今年のワールドシリーズで、連投を含む3勝をあげる大活躍。

 とはいえ「投手は100球以上は投げさせない。」「リリーフに回跨ぎはさせない。連投は2日まで。」

等々のお約束、かつ契約社会のアメリカ(大リーグ)で、本人が「行く」とは言ったのだろうけれど、周り

がよく許したなと・・・。 まさに日本人(浪花節)的な世界? 日本で絶賛されるのは(ある意味)当然

として、チームメイトや他国の人はどう思っているのか、ちょっと聞いてみたいです。 日本では、楽天で

日本一になったときの、田中のマー君や、甲子園でテーピングを外して連投のマウンドに向かった横浜高校

時代の松坂大輔投手。しかも翌日の決勝でノーヒット・ノーラン。 古くは、日本シリーズで4連投、4連

勝して「神様 仏様 稲尾さま』と言われた、西鉄の稲尾投手。 「権藤 権藤 雨 権藤」と雨の日以外

投げまくり、1年目35勝した中日の権藤投手。 フォア・ザ・チーム。 ただ、選手生命はどうだった?

 一方、ドジャースで同僚の佐々木投手は、高校時代、夏の県大会決勝で、連投を避けて投げずに、チーム

は敗れました。本人が投げないと言ったかどうかは解りませんが、監督は「将来を考えて」とコメントして

いた記憶があります。 古くは、近鉄の大エース「草魂」鈴木啓示投手。チームが優勝が掛かろうが、自分

の登板間隔は譲りませんでした。 あの理論派野村監督でさえ「あいつは許さん。」と言っていたようです

が、「誰が自分の選手生命に責任を持ってくれるのか?」と曲げることはありませんでした。まさにプロ。

野球選手は、「個人事業主」だとよく言われます。でも、ファンはそんな事とは関係なく、期待をします。

 富太郎は 浪花節的世界 を嫌いではないですが、山本投手の選手生命も心配です。 あなたは どっち派 ?



 来年、かぞえ だと70になる、富太郎

 孔子さん曰く『七十にして 心の欲する所に

 従えども、矩を喩えず』(自分の思うままに

 行動しても 道をはずれない)たそうです。

(ちなみに「四十にして惑わず」「五十にして

 天命を知る」「六十にして耳順う」。う~ん、

 ♪「・・青春時代の 真ん中は 道に迷って

 いるばかり」 こころは青春 座右の銘は

 『お天道様は 見ている』)



 フォト/ オブ・ザ・イヤー

 1月4日 読売新聞夕刊のスクラップ

 『夢つないだグータッチ』


 今年の最大の「良いこと」は、早くも1月2日の午前中に起きていたのですね。

 『初めよければ、終わりよし』と言います。

 先日、三谷幸喜さんのドラマ『どこがく』で紹介されていたシェークスピアの言葉では。

 『終わりよければ すべてよし 途中の道はどうであれ』  確かに。


 今年の終わりと 新しい年が 皆さまにとって 素晴らしいと日々でありますように 


 また、来年。



2025年12月26日