富太郎の日常25 『司法書士試験』
毎年年明けの1月と、年度始まりの4月になると、通信教育の「ユーキャン」が積極的にCMを流します。
今年のテレビCMも、”多部未華子””井ノ原快彦””白石麻衣”と超豪華です。
日本人って、何かが改まったとき、『新しいこと』を始めたくなるものなのでしょうか。
先日は、加トちゃんの奥さんが「司法書士試験」に挑戦しているとの記事がありました。
「毎日2時間勉強して、8年でどうにか合格したい」と言っているそうです。
世間では、「1日5時間、2年間勉強しても受かるかどうか」とか、日本の国家資格で「最大の暗記試験」
とか、言われています。
いろいろな法律で、法改正があるのも、長期受験者にとっては厄介です。古い知識が、邪魔をします。
小学生の頃から、「暗記が(も)苦手」だった富太郎は、選んではいけない試験だったかもしれませんが、
時すでに(とぉっても)遅しです。
じゃあ、富太郎が毎年不合格の「司法書士試験ってどんな試験なの?」というのは、
意外と知られていないかもしれませんので、ご紹介していきたいと思います。
(興味のない方もいらっしゃるかもしれませんが、お付き合いください。すみません。)
1次試験は、毎年7月の第1日曜日に、午前2時間、午後3時間で行われます。
試験科目は、午前が出題順に「憲法(3問)」「民法(20問)」「刑法(3問)」「会社法(9問)」の
合計35問。5者択一で、1問あたり約3分で解いていきます。
昼休みを挟んで午後は、「民事訴訟法(5問)」「民事保全法(1問)」「民事執行法(1問)」
「司法書士法(1問)」「供託法(3問)」「不動産登記法(16問)」「商業登記法(8問)」
ここまでが5者択一で35問。1問約2分で解いていき、残りの1時間50分で、「不動産登記」と
「商業登記」の記述式を各1問、問題事例に沿って登記申請書を書き上げます。
ここからは、各科目に関する富太郎の印象を。(あくまでも、個人的な意見です。)
〇 憲法
学説問題が苦手。学者先生でさえ議論するようなこと「どうでもいいじゃん」と思ってしまう。
去年は3問中、2問不正解。
〇 民法
大改正あり。某先生のテキストには、「飲み込んでください」「理由は考え込まないようにしてください」
「法の不備としか言いようがありません」「屁理屈だとこうなるので、諦めてください」「違いの理由は
すごく難しいので、諦めてください」「これはしょうがないと思ってください」との記述の
オンパレード。『考えるな!覚えろ!!』ということでしょう。〇×の選択を間違え1問損する。
Aランク(一番優しい)問題を1問間違えたのも、残念。
〇 刑法
まず、毎年外しません。
〇 会社法
去年は優しかったかも。Aランク問題を1問間違える。
● 民事訴訟法、民事保全法、民事執行法 (民訴系3法といわれています)
去年はAランクは全問正解も、BランクCランクの問題を間違え、得点を上乗せできず。
● 司法書士法
毎年優しい。逆に、落とせません。
● 供託法
去年は全てAクラスの問題。全問正解。
● 不動産登記法
ある1問で引っかかり、その後3問連続不正解。メンタルの弱さが出る。1問はAランク。もったいなぁ。
● 商業登記法
去年は、難しかった。難易度はB、A、C、B、C、C、B、C。 B・Cランクの問題を4問間違える。
毎年、早く記述式に行きたくて焦って、点数がよかったことがありません。
ここまでが択一式。「基準点」というのがあり(去年は、午前午後ともに25問)、届かないと足切りで
記述式の採点をしてもらえません。
長年の挑戦で、去年初めてクリアしたものの、『合格』レベルには、あと6問ほど上乗せが必要。
落としたAランクレベルの問題を、確実に正解するのが、今年の目標です。
以下、記述式。各35点満点。
◎ 不動策登記法
商業登記法に比べれば、得意にしていて、去年は20~25点くらいは書けた・・・、と思っていたので、
採点が「3.5点」で大ショック!「記入場所を間違えたか?」「字が汚くて読んでもらえなかったか?」
点数しか還元されないので、モヤモヤ晴れず。
ちなみに、「国家資格の試験の合否に関し提訴しても、裁判の対象外」との判例があります。
◎ 商業登記法
時間が足りず。書けるとこだけ書いて「5点」。
正直、自分の実力図れず。
商業登記の記述に、どれだけ時間を残せるかも、実力のうち。実力を付けるぞぉ。
最近の合格率等は
平成31年 合格者 601人 合格率 3.5% 受験者数 13,683人
30年 621人 3.5%
29年 629人 3.3%
23年 879人 2.8% 25,696人
去年の受験者数は、11,494人でした。
ここ10年程で受験者数は半減しています。
チャンスかも。
あなたも、勉強を始めてみませんか。
富太郎はあくまでも『趣味』ですが。
「まだ、言うか」と怒りの声も・・・。
気が付けば、試験まであと5か月。
最近、手ごたえを感じている 富太郎
(『チョットだけよぉ!』)
「フォト/恥ずかしながら、
去年の司法書士試験の成績通知。
初めて記述式に点数が入ったものの・・・」